花粉症(スギ花粉)の医学的治療と保険の適用

 花粉症には様々な種類があります。
 その中で患者数が最も多いのがスギ花粉症です。

 

2014年10月8日より、治療法の一つである「舌下免疫療法」への保険適用が開始されました。(ただし、今回はスギ花粉のみが保険適用となります。対象年齢は12歳以上です)

 

※2018年6月、スギ舌下錠が認可され5歳以上のお子さんも受けられるようになりました。

治癒、長期寛解が見込める

(付記)
2015年にダニの舌下免疫療法が保険適応となりました。
ダニによる通年性アレルギー性鼻炎は、ハウスダスト(ダニ)に対するアレルギーが原因となって、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみなどの鼻症状が発現する疾患です。

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免疫療法は、予め花粉に反応しずらい体質作りを目指す方法であり、予防法と考えられます。

 

スギ花粉症に対しては、低濃度から、だんだんと高濃度のスギ花粉を含んだ薬を投与します。
唯一、花粉症の治癒、または長期寛解(症状が治まった状態)が期待できる治療法とされています。

 

投与の方法は、これまで注射によるものにしか健康保険が適用されなかったので、通院が必要でした。
通常としてはじめの4~6ヶ月程度は、週1回、その後は1ヶ月に1回の割合で、2年間継続というもので、通院の回数の多さ、そして注射の痛みが課題でした。

 

これに対して、舌下免疫療法は、通院回数が比較的少なく、苦痛の少ない方法とされています。
実は、これまでも行うことは出来たのですが、健康保険の適用外だったので、かなりの費用がかかりました。

 

毎日、自宅での投与が可能です。

舌下免疫療法 投与の方法

注射の代わりに、原因物質(アレルゲン:ここではスギ花粉)を含むエキスを
①舌の下に滴下する
②2分間は舌の下に保持した後に、飲み込む。

 最初の2週間は徐々に量を増やしながら実行する。

③3週間目からは毎日、同じ量を舌下投与する。

 

この治療は、2年間ほど続けます。

 

投与後の注意点

5分間は、うがいや食事を避ける
2時間は、飲酒、激しい運動、入浴は避ける

 

注射との違い

注射との違いは、基本的に自宅で行える点です。
ただし、月に1回の定期的な通院は必要です。

実は、使用する薬は新薬になるので、今後、約1年間は、一度に2週間分しか処方されません。(厚生労働省)
つまり、2週間に1回の通院が必要ということです。

 

治療費用

約2300円~2800円/1ヶ月(3割負担場合)
※診察料含む

(平成30年4月の保険改定で価格変更)

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副作用

口腔内のかゆみ
口唇の腫れ
咽頭の刺激感
せんそく発作
腹痛
嘔吐など

 

※重症にまでいたることは極めてまれであり、従来の注射による方法よりもかなり安全とされます。しかし、軽い副反応はありますので、治療時にはよく理解する必要があります。軽い副反応は、決して怖いものではありません。(その数は1~2%にとどまると言われています)

 

まれに、アナフィラキシーショック(強いアレルギー反応)が報告されている。

基本的に、スギ花粉にアレルギーがある人に、スギ花粉で治療するわけですから、口にスギ花粉を入れることによりアレルギー反応が起こる可能性があります。(このような反応を副作用と呼ばず、副反応と呼びます)

 

※この治療法の最大の注意点は、「医師の指示通りに」「根気良く」行うことです。
※医師とよくご相談ください!

 

治療が受けられない人

・妊娠中である
・せんぞく、気管支喘息の症状が強く出ている
・重症の口腔アレルギーがある
・抜歯後である
・口腔内に傷や炎症がある
・ステロイドや抗がん剤、β(ベータ)阻害薬など特定の薬を使用している

 

【重要】治療の開始時期

スギ花粉が飛散している時期に、免疫療法を開始することは出来ません。

空気中の花粉に加えて、さらに急激に花粉を体内に入れることなり、アレルギー症状が強く出てしまいます。

ゆえに、免疫療法の治療は通常として6月から12月までになります。

 

その他

舌下免疫療法においても、その効果には個人差があります。
また大きな効果が得られても、時の経過とともに薄れていくケースも見られます。
そういった場合には、さらに期間を延ばした治療が望まれます。

<舌下免疫療法が行える医療機関>

医療機関のホームページや電話等で予め確認することが必要です。

 

<参考サイトのご案内>

 

全国のスギ花粉症の舌下免疫療法

NAVERまとめ/花粉症の「舌下免疫療法」を受けられる病院と治療費用

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カテゴリ:健康と生活習慣 

目の疲れを解消し、眼精疲労を予防

近年、パソコンやスマートフォンの普及で、「眼精疲労」を感じている人が増えています。

私(管理人)もその一人です。パソコンの前に座ることの多い日常ですが、「目がショボショボ」として、PCの画面を見るのが辛くなります。目の奥が痛み、かすんできます。

 

朝起きると、まず携帯電話をチェック。電車に乗ったら、また携帯電話や新聞を手に小さな文字を追う。職場では、パソコンと向き合い、長時間の作業。

 

  • あなたの目は、疲れていませんか?

眼精疲労 あなたの「疲れ目度」をチェック!

 

 

≪あなたの「疲れ目度」をチェック!≫

 

□ 1日に5時間以上、パソコンと向き合っている
□ 夕方になると、遠くがぼやけて見える
□ まぶたが重い感じがする
□ 目が乾燥しがちで、目薬が手放せない
□ 戸外で、まぶしいと感じる
□ 夜、思うように眠れず、イライラする
□ 常に首や肩が凝っている
□ まぶたがよくけいれんする
□ 近視が進んだようだ
□ 目の奥が痛む、あるいは頭痛がする

 

当てはまる項目の数が、

  • [0~1]の人

…「疲れ目度」は「小」。目はあまり疲れていません。

  • [2~6]の人

…「疲れ目度」は中。目はやや疲れ気味で、早めにケアをして疲れ目を解消しましょう。

  • [7~10]の人

…「疲れ目度」は大。かなり目が疲れていますので、早急な対応が必要です。眼精疲労の専門医を受診して、治療を受けるようにしましょう。(下記 → 眼精疲労の専門治療が可能な病院)

 

目を酷使してしまい、疲れ目が続くと、「眼精疲労」という病気を引き起こす原因になります。

 

情報通信機器としてのスマートフォンやタブレット端末の普及により、極めて目に近い位置でモニターを見る頻度がますます増えてきています。大人のみならず、子ども達の遊びも、テレビゲームから携帯ゲーム機などに移行。外で遊びまわるより、室内でこういった時間を過ごすことが増えるほどに、目に掛かる負担も増加しています。

 

疲れ目が気になったら、起床時や寝る前に意識して、携帯電話などに触れないで、モニターを見ないように。これだけでもグッと改善されます。
特に、暗い部屋でモニターを見ると、目は特に疲れてしまいます。

 

星のきらめくある日の夜、その星空を見上げることなく、携帯電話の画面をずっと眺めていたことがあります。その時が初めてだったのですが、目が尋常じゃないくらいにショボショボしてきて、凄くこまったことがあります。目がおかしくなったのでは思い、このときばかりは、眼科に行って診察を受けました。たぶんに眼精疲労の手前だったと思います。
この日を境に、暗闇で携帯のモニターを見続けるのはやめました。

 

疲れ目の場合、1~2晩グッスリ眠れば回復しますが、「眼精疲労」は立派な病気で、放っておくと目の疲労が蓄積し続け、体のさまざまな所に影響が出てきます。

 

 

眼精疲労による症状と体への影響

 

(症状)
・目がショボショボする
・ドライアイ
・かすみ目
・まぶたが開きにくい
・目の奥の痛み
・目の充血
・ピントが合わない

 

 

(体への影響)
・吐き気
・頭痛
・胃痛
・肩凝り
・イライラ
・不眠
・集中力の低下
・全身の倦怠感

 

目を酷使することで生じる症状や体への影響は、ストレスをつのらせるばかりです。仕事病と言えるような状況下では、自分なりのケアも必要です。自宅などでできる、日々のセルフケアが重要な予防につながります。

 

パソコン作業などが長時間になる場合は、1時間に1分ほど目を閉じるだっけでも、リフレッシュできます。

 

入浴時に、湯に浸したタオルを絞り、まぶたの上に2~3分乗せるだけでも、血行が良くなり、目の疲労回復につながります。一番大事なのは、疲れたら目を休ませることです。

疲れ目を解消 遠近ウォッチングと目回し体操

 

  • 遠近ウォッチング

パソコンなどの作業が多い方に効果的です。

①30㌢ぐらい先(A)と、3㍍ぐらい先(B)に、目のピント(焦点)を合わせる目標物を決めます。

②(A)と(B)を5~10秒おきに交互に見ていきます。5回程度繰り返します。

これだけでも、近くにピントが固まっていた状態を緩和。
結果として、毛様体筋(ピントを調整している筋肉)のストレッチ効果が期待できます。

 

  • 目回し体操

現代人は眼球を積極的に動かす機会が少なくなっています。眼球にいつもと違う動きを与えることで、眼筋のストレッチができ、眼精疲労の予防につながります。

目回し体操は、眼球を上下、左右、左・右回りと動かしていきます。

①眼球を上下に動かす。2~3分繰り返します。

②眼球を左右に動かす。
両手の親指を立て、肩幅の広さに伸ばし、親指を交互に見ます。だんだんと見るスピードを上げ、親指の間隔も広げていきます。

③眼球を回す。
円を描くように、1週5秒ぐらいかけてゆっくり両目を回します。
左回り、左回り、それぞれ2回ずつ。

 

 

【パソコンと上手に付き合う】
仕事等で、長時間パソコンと向き合っているという人は、目の体操とともに、パソコンとの上手な付き合い方を実践してみて下さい。

 

パソコンのモニターを長時間見つめていると、眼筋が疲労し、まばたきの回数が極端に減ってしまいます。

 

まばたきが減ると、「基礎的な涙(少しずつ分泌され、目の表面を潤す涙)」の分泌量が落ち、目の潤いが減ってしまいます。
意図的に、まばたきを増やしたり、1時間に1~2分ほど目を閉じて休むようにしましょう。

 

眼鏡とコンタクトレンズを使い分けるのも効果的。コンタクトレンズの場合、基礎的な涙の分泌が減ってしまう可能性があります。
例えば、午前中の作業は眼鏡をかけてこなし、午後からはコンタクトレンズを着用、といったふうに、長時間の使用を避けるだけで、疲れ目予防に効果があります。

 

さまざまな症状を引き起こす眼精疲労やひどい疲れ目を感じる場合は、専門的な治療を行いましょう。

 

全国各地に「眼精疲労治療室」等を併設したクリニックがあります。※全国の眼精疲労の専門治療が可能な病院 → 病院なび

目に良い栄養素

 

目の疲れや眼精疲労も、普段の食事によって摂取する栄養素で予防や解消を促進できます。まず大事なのは、ビタミン類をしっかり取ることです。

 

【予防につながる栄養素】

栄養素 目に対する効能 栄養素を含む食品
ビタミンA  目の細胞や粘膜の新陳代謝に

 

欠かせない栄養素

人参 小松菜 レバーなど
ビタミンC  強力な抗酸化作用で目の水晶

 

体の透明度を保つ働き

キウイ ピーマン
グリーンピースなど
ビタミンB群  目の疲れを回復したり、充血

 

を鎮めたり、視力低下を防ぐ

ウナギ のり イワシなど
ビタミンE  疲労物質である活性酸素を除

 

去、動脈硬化を防ぎ、目の血

 

液循環をよくする

アーモンド 落花生など
アスタキサンチン  ビタミンEの1000倍の抗酸

 

化作用を持つ

サケ マス イクラなど
ルテイン
ゼアキサンチン
 ルテインは抗酸化作用を持ち

 

ゼアキサンチンは目の老化や

 

視力低下を抑える

ケール ホウレンソウなど
セレン  抗酸化作用を持ち、目の周り

 

の血液循環の働きをよくする

ウルメイワシの丸干し
ワカサギなど
アントシアニン  網膜の機能を高める作用を持

 

つ。目と身体の疲労回復にも

 

効果的

ブルーベリー カシスなど

 

日常の食事だけで必要な栄養を取るのが難しい場合もあると思います。疲れ目や眼精疲労がひどい方は、サプリメントなどで不足した栄養素を補うことも一案です。

 

骨粗鬆症の予防 食べあわせが肝心

骨粗鬆症はカルシウム不足等によって骨密度が下がり、骨がもろくなる病気です。

 

 

腸のカルシウム吸収率は、一般的に加齢に伴って低下します。
更に、更年期以降の女性は、女性ホルモンの一種が減ることで、骨のカルシウムが流出しやすくなるといわれています。

 

 

厚生労働省は1日のカルシウム摂取基準を、成人男性で650mg~800mg、女性では550mg~650mgとしていますが、この目標に達している人は少ないのが現状です。

 

 

(引用:厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要)
 
 

 
 

カルシウムを効率よく取るための食べ合わせ

骨粗鬆症は、骨折危険性の極めて高い病気ですので、転倒などで骨折し寝たきり状態にならないために、その予防と共に、日頃からカルシウムは積極的に取り入れたいものです。

 

 

ただ、骨を作る栄養素であるカルシウムを効果的に取るには「食べ合わせ」が大事となります。日頃何気なくあわせて食べていたのが、実は、効果の低い損な食べ合わせもあります。
正しい知識を身につけて、食生活を改善することが甲骨粗鬆症予防の第一歩です。

 

食べ合わせ…3つの分類

 

”食べ合わせ”という言葉はよく耳にされるのではないでしょうか。
必要な栄養が豊富な食材も、そのまま食べるよりは他の食べ物と合わせて食することでよくその栄養が吸収されるとか、あるいは逆に、合わせてはならないといったこともあります。
この食べ合わせについて、栄養学博士の白鳥早奈英さんは3つの効果を提唱しています。

 

(1)相乗効果…
成分の異なる食材を一緒に食べることで、それぞれの栄養効果が何倍もアップする組み合わせ

 

(2)相加効果…
相乗効果ほどではないが、似た効果を持つ食材を組み合わせ、双方の良さを生かすパターン。

 

(3)相殺効果…
一緒に食べると、片方あるいは両方の食材の効能を減らしてしまうもので、言わば”損な食べ合わせ”です。

 

 

カルシウム吸収に相乗効果を期待できる食べ合わせ

 

 

ビタミンDが効く

 

カルシウムが豊富な食品…牛乳、乳製品、魚介類、大豆などの豆製品、野菜、海草、ごまなど。

 

 

これらと組み合わせるのに最も良い、言わばベストパートナーは何?
それは、年齢と共に、特に更年期以降の女性にとって深刻な、腸でのカルシウムの吸収率の低下を防ぎ、吸収率を促進する「ビタミンD」を多く含む食材を組み合わせることです。

 

 

[良い食べ合わせ]

 

①牛乳+サケ……骨の強化に不可欠ともいえるのが牛乳。そのカルシウムの吸収をサケのビタミンDが高めます。

 

 

②ナッツ+ヨーグルト……ナッツに含まれるカルシウムの吸収をヨーグルトの乳酸菌が促進。アーモンドがイチオシです。

 

 

③鰯(いわし)+豆乳……鰯はカルシウムとビタミンDが豊富で、豆乳のイソフラボンはビタミンDを活性化します。

 

 

④小松菜+干ししいたけ……小松菜には、カロテン、ビタミンC、カルシウム、鉄分がたっぷり。特にカルシウムは、牛乳に負けないくらい豊富。干ししいたけはビタミンDが豊富です。

 

 

⑤豆腐+しらす干し……豆腐に含まれるカルシウムの吸収をしらすのビタミンDが促進。ちりめんじゃこもお勧めです。

 

※これらの食材は、1つの料理にする必要はありません。大事なことは同時間帯に食べるということです。

 

 

[損な食べ合わせ]

 

カルシウムを効率よく吸収することを第一に考えた場合、避けた方がいい食べ合わせの具体例。

 

①牛乳+きなこ……きなこは”不溶性の食物繊維”が多く、カルシウムの吸収を妨げます。ココアとの組み合わせも同じです。
食物繊維にはカルシウムを吸着する性質があるため、体内に吸収されずに便として排出されてしまうからです。

 

 

②ほうれん草+ごま……ほうれん草に含まれるシュウ酸が、ごまのカルシウムと結合し、結石の原因となりカルシウムの吸収を阻害します。
※ごまあえを作るなら小松菜がお勧めです。

 

 

③マグロの赤身+カツオ……共に高タンパク低脂肪で健康に良いのは間違いありませんが、タンパク質に含まれるリン酸は、過剰摂取すると、リンが体内のカルシウムと結合し、尿として排出されてしまいます。

 

 

④ひじき+大豆……ひじきは低カロリーでカルシウムたっぷりな食材です。しかし、大豆には、カルシウムの吸収を阻害するフィチン酸が多く含まれています。

 

 

各素材の優れた栄養素を生かすために、効果的な組み合わせを選びましょう。

なお、骨粗鬆症お予防には、適度な運動と日光を浴びることも重要です。
あなたの食べたものが、細かく言えば、効率の良い食べ合わせの食事とお日様のもと適度な運動をするという習慣が、丈夫で健康な骨を作ります。

 

骨粗鬆症がもたらす大腿骨骨折

関西女性は骨折しやすい…その原因は腸内細菌!

女優の黒柳徹子さん(84)が、右足の大腿(だいたい)骨を骨折した。自身のインスタグラムで「実は、私、1か月前に足を骨折してしまい、手術を受けました」と明かしている。(2017年9月下旬)

 

 

ご自身が主演の舞台を車椅子で乗り切ったとのことだが、原因については明かしていない。

大事に至らなくて何よりですが、この年齢では寝たきりにも成りかねないのが大腿骨骨折です。

 

 

骨密度が下がる病気の骨粗鬆症が進むと生じやすいこの大腿骨骨折について、最近(2017年10月)、大阪医大や近畿大の研究グループがまとめた調査結果が注目をされている。
 
 
調査内容は、レセプト(診療報酬明細書)を基に作成された厚生労働省のデータベースを活用したもので、2015年の40歳以上の患者15万2千人を都道府県ごとに振り分け、人口10万人当たりの発生率を男女別に算出したものです。(男女の比率を見ると、男性で約3万2千人、女性で約12万人と、女性が圧倒的に多い)
 
※女性が多いのは、閉経後、エストロゲンが急減し、骨密度も低下し、骨の強度が低下してしまうからです(既述)
 
 
都道府県別の発生率は、全国平均を100とすると、女性で最も高かったのは兵庫で120。続いて和歌山(118)、沖縄(118)、大分(116)、奈良(116)の順に。

 

 

男性の方は、高い方から順に、沖縄(144)、長崎(126)、和歌山(126)、佐賀(124)、兵庫(121)、鳥取(121)と。

 

 

一方、発生率が低いのは男女とも秋田(男性63、女性65)、青森(男性65、女性68)岩手(男性70、女性68)、宮城(男性73、女性71)、北海道(男性78、女性75)の順で、63~78という数字に。
最も低い秋田の男性と、最高値だった沖縄の男性では2.3倍近い開きに。

 

 

100を基準に全国を色分けしてみると、主に関西、九州、沖縄の西側と東北や北海道の東側とでくっきりと「西高東低」の傾向が確認された。(図:日本地図参照)

 

 

大腿骨部位の骨折は、「骨粗鬆症」が進むことで置きやすい骨折です。

今回の調査では、地域格差の原因については明確にされていませんが、大腿骨骨折のリスク要因は、BMI(体格指数)の低さ、喫煙、多量飲酒、ビタミンDの不足。そして、”人は食べたものがその人を作る”といわれるように、食生活が関係している可能性が高いという。

 

 

各都道府県の生活習慣などの県民性に詳しい、ナンバーワン戦略研究所代表の矢野新一氏はこう語る。

「私は、①カルシウムが含まれる牛乳などの乳製品の摂取量②1日の歩数など運動量③性格──といった3つの要素が影響しているのではないかと推測しています。

 

 

とくに沖縄や九州の人は牛乳の消費量が少なく、県庁所在地と政令都市52都市中、那覇市52位、長崎市47位。一方で酪農王国と呼ばれる北海道など北の地域では、多くなります。

 

 

また1日の歩数も長崎37位、佐賀32位、大分30位と少なく、大腿骨骨折の発生率に連動しています。

 

 

そして東北の人は、何事にも慎重なので、つまずくことも少ないのでは。
どちらかというと関東より西の人たちのほうが、おっちょこちょい、せっかちな性格ですので、つまづき、結果的に骨折するといことも多いのかもしれません」(引用:「女性自身」2017年11月7日号)

 

 


 
 

骨粗鬆症による大腿骨骨折を防ぐ~エクオール

骨密度を守る エクオールとは?

 

大豆に含まれる「大豆イソフラボン」は女性の美容、更年期障害の軽減などに効果のある成分として注目されていますが、その他に、女性ホルモンのエストロゲンと似た働き(破骨細胞の働きを抑える)をしています。

 

 

最近の研究では、この働きの源になっているのがエクオールという成分であることがわかっていきました。(「スーパーイソフラボン」とも)

 

 

「10mgのエクオールを12ヶ月飲み続けた人は、骨密度の低下を抑えられるといったデータもあり、骨粗しょう症予防と改善のほかにも、更年期障害の症状を和らげる効果が期待できます」(高輪台レディースクリニック 尾西芳子副院長:「女性自身」2007年11月7日号に掲載)

 

 

※大豆製品から摂取する大豆イソフラボンには、3種類の物質「ダイゼイン」「グリシティン」「ゲニスティン」があり、このうち「ダイゼイン」が腸内細菌によってエクオールに変化する。

 

 

エクオールを作れる人と作れない人がいるのはなぜ

 

実は、いくら大豆イソフラボンを摂取しても、エクオールを体内で作ることができない人も多く、日本人では2人に1人がそれに該当し、また地域別に見ると、関西に比べて、関東のほうがエクオール産生者が多くなっています。(第24回日本疫学会発表、2014)

 

上記のように、大豆イソフラボンの「ダイゼイン」がエクオールに変わるには、腸内細菌がいて、それがきちんと働いてくれる腸内環境が整っていなければなりません。

 

この腸内環境を整えるということには、私たちの食生活が大きく影響しています。

これについては大豆製品を食べる習慣が関係しているのではないかと推測されています。

 

※疫学研究の結果をもとに全世界のエクオール産生者の割合を見ると、日本、中国、台湾などの大豆の食習慣がある地域ではエクオール産生者が約50%であり、その他の欧米及びオーストラリアでは約30%となっている。

 

 

この差はどこから生まれるのでしょうか?

 

 

これについてはいろいろとまだ研究が続けられていますが、日本における地域差は”納豆文化”が関係しているのではとの説があります。
納豆を食べることで、腸内環境が整えられ、エクオールを作りやすくなるのではないかということです。

 

 

納豆には、カルシウムの骨への取り込みを助けるビタミンKも豊富に含まれています。

 

 

総務省の家計調査による地域(都市)別の納豆消費量(支出金額)は、全国平均の約3,600円に対して、福島市、盛岡市、前橋市、水戸市、山形市といった東北、北関東の都市が上位を占めていて5,000円以上となっています。

 

 

一方消費量が少ない都市としては、和歌山市、徳島市、大阪市、高知市、堺市、高松市、神戸市などで、1,600円台から2,500円台と全国平均を下回っています。

注目すべきは、大腿骨骨折発生率の上位である兵庫と和歌山があることです。

 

 

納豆消費量を全国的に見ると、それは”東高西低”となっており、大腿骨骨折の”西高東低”と正に表裏となっています。(図参照)

 

 

出典:総務省家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市(※)ランキング
平成26年(2014年)~28年(2016年)平均
※図は品目の納豆消費量のみを抜粋し、消費量が多い順に並べたものです。

 

 

 
 

大豆イソフラボンは取りすぎにも注意

エクオールを作るため、あるいはビタミンkを摂取するためには、”納豆がおすすめ”…のようですが…。

実はやみくもに食べればよいというわけではありません。
大豆イソフラボンは取りすぎにも注意が必要です。

厚生労働省の国民栄養調査に基づく大豆イソフラボンの摂取量(日常摂取量)は、平均で16~22mg/日、上限としては、70~75mgと設定されています。

 

 

(参考)
【食品安全委員会】
6.2 大豆イソフラボンの安全な摂取目安量の設定の検証
6.2.1 閉経前女性、閉経後女性及び男性

 

 

閉経前女性
16㎎/日 + 30㎎/日 = 46㎎/日 < 70~75㎎/日

閉経後女性
22㎎/日 + 30㎎/日 = 52㎎/日 < 70~75㎎/日

 

 

男性
18㎎/日 + 30㎎/日 = 48㎎/日 < 70~75 ㎎/日

(30mg/日:特定保健用食品としての大豆イソフラボンの一日上乗せ摂取量の上限値)

 

 

[安全性について]

食品安全委員会は、「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」の中で、この上限値について、「なお、大豆イソフラボンアグリコンの一日摂取目安量の上限値、70~75 mg/日は、この量を毎日欠かさず長期間摂取する場合の平均値としての上限値であること、また、大豆食品からの摂取量がこの上限値を超えることにより、直ちに、健康被害に結びつくというものではないことを強調しておく」という考え方を示しています。

 
 
※大豆イソフラボンアグリコン
大豆イソフラボンは通常は糖が結合した構造をしていますが、糖がはずれた構造のものを大豆イソフラボンアグリコンといいます。
 
大豆イソフラボンアグリコンは、分子構造がヒトのエストロゲン(女性ホルモン)に似ているため、エストロゲンに似た作用を生じることが知られています。 エストロゲンは、第二次性徴の発現や月経周期の調節などの重要な働きを担っています。(厚労省:大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A)
 
大豆および大豆加工食品に含まれる大豆イソフラボンの食品100g中の大豆イソフラボン(アグリコンとしての)含有量
 

食品名(検体数) 平均含有量(mg/100g)
大豆(11検体)     140.4
煮大豆(3検体)     72.1
揚げ大豆(1検体)    200.7
黄粉(2検体)      266.2
豆腐(4検体)      20.3
凍り豆腐(1検体)    88.5
おから(1検体)     10.5
金山寺みそ(1検体)   12.8
油揚げ類(3検体)    39.2
納豆(2検体)      73.5
味噌(8検体)      49.7
醤油(8検体)      0.9
豆乳(3検体)      24.8

 
※厚生科学研究(生活安全総合研究事業)食品中の植物エストロゲンに関する調査研究(1998)より
 
「現代人の食生活では、大豆製品の摂取が減少しているので、毎日、納豆1パックか豆腐1丁の3分の2を食べる習慣をつけるといいでしょう。
エクオールを作れない人はサプリメントで補うことも可能です」(前出 尾西さん)
 
40代以降の女性、個人差はありますが、特に閉経後の女性は、今までの食習慣を見直し、大豆製品の摂取を取り入れた和食中心の食生活と、あわせて適度な運動も取り入れて、骨太を維持する生活習慣を築きましょう。
 

骨粗鬆症は生活習慣病の1つ。骨折予防が第一

骨粗鬆症は単なる骨の老化現象ではありません

 
急速な高齢化に伴い、日本人の骨粗鬆症の患者数は年々増加傾向にあり、少なくとも1,000万人以上が罹患していると推定されている。そしてその8割近くが女性です。
 
【骨粗鬆症の有病率】
一般住民での40歳以上の骨粗鬆症の有病率(図)

・腰痛 L2~L4 …
  男性 3.4%( 80万人)  
  女性19.2%(560万人)

 
・大腿骨頚部   …
  男性12.4%(260万人)  
  女性26.5%(810万人)

 
 
・腰椎か大腿骨頚部のいずれかで骨粗鬆症と判断されたものを骨粗鬆症あり判断した場合 … 患者数1,280万人(男性 300万人、女性980万人)
 
※( )内人数は、骨粗鬆症の年代別有病率を2005年の年齢別人工構成に当てはめて推定したものです。
 
この病気は、骨折が起こって初めて症状が出てくるため、疾患に気が付いていない人も多く、治療をしていない人も多いのが現実です。

骨粗鬆症は高齢者に多い疾病であるとの印象が強いですが、若い人が発症することもあります。特に閉経後の女性は罹患の可能性が高くなります。(別記)
 

 

骨粗鬆症は予防及び治療が必要な、明らかな疾病です

 
「骨粗鬆症は骨折危険性が増大した状態である」
 
骨の強度が低下し、骨折の原因ともなる「骨粗鬆症」(こつそしょうしょう)は単なる「骨の老化現象」ではありません。「病的老化」で、明らかな「疾患」(病気)です。
骨の量が減ることで、骨がスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。
 
※加齢に伴う骨芽細胞機能低下(下記)はもちろんあります。
 
骨粗鬆症による骨折は骨が脆くなるために起こる合併症(骨折のリスクが極めて高いということ)で、予防及び治療が必要とされるものです。
 
「骨粗鬆症は、低骨量と骨組織の微細構造の異常を特徴とし、骨の脆弱性が増大し、骨折の危険性が増大する疾患である」(WHO…世界保健機関)
 
 

骨も新陳代謝を繰り返している

 
「骨」は髪や皮膚と同じように新陳代謝を繰り返し、溶けては作られ、溶けては作られを繰り返しています。(骨の「リモデリング」=再構築と呼ばれる)
 
これにより、血液中のカルシウムの調節を行うとともに、古くなった壊れやすい骨を新しくし、その強度を保っています。
この骨の作り替えを行っているのが「破骨細胞」(古い骨を溶かす)」と「骨芽細胞」(新しい骨を作る)」になります。健康な成人では、このバランス(骨量)が取れていて、骨は溶かされた分だけ生成され、新しくなります。
 
しかし、バランスが崩れ、骨量が次第に減少していくことで、骨の密度が薄くなり、ちょっとしたことで骨折しやすい状態になってしまいます。この状態が「骨粗鬆症」になります。 
 

骨強度=骨密度 + 骨質

 
「骨粗鬆症は骨密度の低下と骨質の劣化により骨強度が低下する疾患である」
 
骨密度は、少年期から思春期にかけて高まり、最大骨量を迎えるが、成人期以降、加齢や閉経に伴い、破骨細胞による骨吸収が骨芽細胞による骨形成を上回り骨密度は低下します。(上記)
 
骨質は、骨の素材としての質である材質特性と、その素材を元に作り上げられた構造特性(微細構造)に規定されます。
 
エストロゲン(女性ホルモンの1つ)欠乏や加齢に伴い骨吸収が高まり、骨密度が低下し、骨の微細構造が破綻する。
 
また、生活習慣病にって酸化ストレス(活性酸素の害)が増大し、骨吸収(骨が溶ける)の高まりを助長する。
 
酸化ストレスは、骨質にも悪影響をもたらす。
 
骨質の良し悪しは、骨の新陳代謝である骨リモデリングや、細胞機能(細胞の増殖、修復、代謝、細胞間の情報交換等)の良し悪し、基質周囲の環境(酸化や糖化のレベル)ビタミンDやビタミンKの充足状態によって制御されている。
 
骨密度と骨質のどちらが低下していても骨強度は低下し、骨折リスクは高まる。
 
(重要)
骨粗鬆症の患者の状態は多様であるため、骨密度の低下や骨質の劣化は一様ではない。つまり、様々な要因によってもたらされるため、個々の症例ごとにきめ細やかな骨折リスクの評価が必要とされています。
 
 

骨粗鬆症の原因

 
骨粗鬆症の原因、即ち骨強度の低下には、先天的なものや、女性の閉経に伴う性ホルモンなどの内分泌代謝の異常、栄養や生活様式といった環境的要因、あるいは特定の疾患や薬物治療などに伴う二次性骨粗鬆症の発症など様々です。
 
ここでは、概要3つに分けて取り上げます。
 
(1)閉経後の女性に多い
 
女性は閉経を機に女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が急激に減少します。
エストロゲンは破骨細胞の働きを抑えているのですが、これが減ってしまうことで骨は一気に溶けだします。これに対して骨の形成が追いつかず、骨の量が減ってしまうのです。
 
日本人女性の場合、生涯に30%くらい骨量が減ることが分かっています。
 
(2)カルシウムの欠乏
 
骨に必要な栄養素の不足は、骨密度や骨質の低下をもたらします。
特に骨密度を構成するカルシウムの欠乏は「骨粗鬆症」の原因となります。
 
実は、カルシウム不足の要因のひとつとして、是非とも心に留め置いて置きたいのが、間違ったダイエット法です。
 
カロリー制限をするだけでなく、カルシウム摂取量が低いと、これはもはや不健康食です。特に、骨が成長する10~20歳代のダイエットは、最大骨量が低くなり、閉経後の骨粗鬆症を起こしやすくなります。
 
また、齢をとると腸でのカルシウム吸収が悪くなり、カルシウム不足になりがちです。(加齢)

更に、美白を意識するあまり、紫外線をほとんどカットすると、腸のカルシウム吸収を促進しているビタミンDの産生量が減り、カルシウム不足に輪をかけます。
日光に当たることに過度に敏感になることで、カルシウムが欠乏し、骨粗鬆症になりやすくなるのです。
 
(3)その他
 
運動不足…
 
運動をすることで骨に適度な負荷がかかり、骨芽細胞が活性化します。運動不足の状態が続くと、筋力もそうですが、骨も弱くなってしまいます。(破骨細胞による骨吸収が促進されるということです)
 
痩せ過ぎ…
 
間違ったダイエット法による痩せ過ぎの人同様に、全体的に栄養が不足しています。体脂肪率の低さよりも、カルシウム不足が懸念されます。
 
生活習慣病…
 
糖尿病
リウマチ
慢性腎臓病
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
 
これらの疾病のある人も、骨質が劣化することで骨粗鬆症になりやすいことが明らかになっています。
 
COPDと喫煙と骨粗鬆症
 
慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary disease)とは、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患であり、喫煙習慣を背景に中高年に発症する生活習慣病といえます。最大の原因は喫煙であり、喫煙者の15~20%がCOPDを発症します。(引用:「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」一般社団法人 日本呼吸器学会)
 
COPDは骨を弱くする様々な要因があるため、骨粗しょう症はCOPDの重大な合併症のひとつと考えられています。
 
喫煙は全身の血流を悪くし、胃腸の働きを抑え、食欲をなくし、カルシウムの吸収を妨げます。女性では骨から血液中へのカルシウムの流出を防ぐ女性ホルモン(エストロゲン)の分泌を妨げます。そのため喫煙の習慣のある女性は、骨粗鬆症になりやすいといえます。
 
現在の喫煙者は非喫煙者に比べて骨折のリスクは1.26倍、大腿骨近位部骨折のリスクは1.84倍とされています。
 
飲酒と骨粗鬆症
 
過度の飲酒も骨粗鬆症の危険因子です。
アルコールを多量に摂取すと腸管でのカルシウム吸収抑制作用と尿中への排泄促進作用により骨粗鬆症のリスクが高まります。
1日3単位(エタノール24~30g)以上のアルコール摂取は骨粗鬆症性骨折のリスクを1.38倍、大腿骨近位部骨折のリスクを1.68倍に高め、このリスクはアルコールの摂取量に依存して上昇します。
 

 

骨粗鬆症は他の疾患の要因にもなる

 
骨粗鬆症は、骨の脆弱性が増大し、骨折の危険性が増大する疾患であると定義されているように、最も気をつけなければならないのが骨折です。
 
骨密度が低下すると骨強度も低下しますので、転倒や不注意に荷重を掛けることで大腿骨近位部(太ももの付け根)や脊椎が折れてしまうことが多くあります。
大腿骨が折れると、手術しない限り歩行困難になり、寝たきりになってしまいます。
 

また、背骨を構成する脊椎が弱くなると圧迫骨折を起こします。脊椎の圧迫骨折は、すぐには気づかないことも多く、実は次々と連鎖して骨折することがあります。気が付くと身長が異常に縮んでいたといたといったことも見られます。
 
背中や腰の痛みだけではありません。骨折により肺や胃などの内臓も圧迫されますので、呼吸系や胃腸系の疾患を併発する要因にもなります。
 
圧迫骨折による身長短縮は修復不可能であり、合併症である胃腸障害などもまた一生続くことになります。
 
骨折の予防が何より大事です。
 
 

骨粗鬆症の診断と治療 第一の目的は骨折予防

 

骨粗鬆症診断の基本

 
診断の基本は「骨密度」「骨代謝マーカー」を調べることです。
加えて、問診(病歴の聴取)や身体診察、画像診断(レントゲン等)で、現在や過去に骨折をしていないかどうが検査します。
 
骨密度の測定方法
 
様々な骨密度の測定方法がある中で、2種類のエックス線を使う「DXA法」で腰椎や大腿骨頚部の測定を行うことが、最も正確だと言われています。(大腿骨近位部骨密度は、あらゆる骨折の予知能に優れている)
 
正確な「骨密度」を測ることで、治療の効果も判定することができます。
 
【DXA法:dual-energy X-ray absorptiometry 二重エネルギーX線吸収測定法】
 
 
骨代謝マーカー
 
尿や血液の検査で骨の代謝異常を調べるのが「骨代謝マーカー」です。
骨が過剰に溶けていないか、骨を形成する能力はどうかなどを調べます。
 
また、治療で使用する薬剤の決定、その薬剤の効果の判定などにも用いられます。
 

治療で最も大切なのは骨折の予防

 
骨粗鬆症の治療は骨折の予防が目的であり、中でもADL(英:activities of daily living:日常生活動作)やQOL(英: quality of life:生活の質)の低下を引き起こすと同時に、死亡リスクの増大にもつながる大腿骨近位部骨折、椎体(背骨)骨折の予防がその中心に位置づけられます。
 
とにかく、骨折の発生がその後の新たな骨折発生の危険因子となるため、最初の骨折の予防が重要です。
 
骨粗鬆症によって増大した骨折リスクを低下させ健全な骨格を維持するという目的の達成には薬物療法が中心となります。
 
もちろん、栄養、運動などを含め、骨強度を維持・増大させる生活習慣を確立するとともに、さらに転倒など骨折危険因子を回避する生活習慣を身につけることも必要です。
 

薬物療法で痛みを軽減

 
以下、主な薬物療法になります。
 
①ビスホスホネート製剤
 
破骨細胞の働きを抑え、骨の代謝を調整します。
3年間で7~10%くらい骨量が増える薬です。
結果として、骨折の発生は無治療の場合の半分程度になります。
 
毎日ではなく、週に1回や月に1回の服用で済む製剤もあります。
 
※ビスホスホネート系薬剤を内服している患者に発生する合併症の一つに、ビスホスホネート系薬剤関連顎骨壊死 (BRONJ:Bisphosphonate-Related OsteoNecrosis of the Jaw)という疾患があります。
 
ビスホスホネートを服用する場合は、使用前に歯科で衛生状態を良くしてから治療を受けるのが良いでしょう。
 
※顎骨壊死(がっこつえし):顎(あご)の骨が腐ってしまう病気です。
 
 
②ヒト型モノクローナル抗体製剤
 
「デノスマブ」という分子標的治療薬のこと。破骨細胞の分化や活性化に必須なRANKLという蛋白に結合して破骨細胞の文化を抑制し、骨の崩壊を防ぐ助けをする。
 
比較的重症の方に使われます。
半年に1回、注射すればよいので、通院の負担が軽減できます。
 
骨量の増加効果や骨折予防効果も現在の薬物の中では高い方になる。
 
歯の状態を良くしてから使用しましょう。
 
 
③女性ホルモン補充療法
 
エストロゲン製剤を使って、女性ホルモンを補充する治療法。
破骨細胞を作るのを抑制し、骨量を増やす。
 
※乳がんなどにあんる危険性が高くなるといった副作用の報告もあり、近年は余り使用されなくなっています。
 
現在は、骨のエストロゲン受容体だけに作用する選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)という薬が使用されるようになっています。骨の量は3%ほど増えます。
 
※背骨の骨折を予防できますが、大腿骨骨折の予防効果は少ないといわれています。
 
 
④副甲状腺ホルモン剤(テラパラチド製剤)
 
骨を作る作用を促進して、骨を強くする薬で、このような作用の薬はこの薬のみ。
 
自分で1日1回注射するタイプと、通院して1週間に1回注射するタイプがある。
 
使用することで、骨折をほとんど抑制することができますが、他の薬に比べて費用が非常に割高となっています。
また2年間程度しか使用できませんので、骨折の危険性が高い人や骨折したばかりの人に用いられます。
 
 

骨粗鬆症は生活習慣病の1つ

 

(図:厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要から)

 
近年、日本人のカルシウム摂取量は減少傾向にあります。
摂取量の年次推移表を見ると、2001年の総平均が550mgであったのが、その後上回ることなく減少し、2015年で517mgという摂取量で、必要量に対して、極めて低い数字となっています。
 
表:厚生労働省
カルシウム摂取量の平均値・標準偏差の年次推移(1人1日当たり) 単位:mg

2001年

2002年

2003年

2004年

2005年

550

546

543

538

546

2006年

2007年

2008年

2009年

2010年

540

531

511

512

510

2011年

2012年

2013年

2014年

2015年

507

499

504

497

517

※男女・全ての年齢をあわせた平均値のみを抜粋
 
加えて、高齢化の進展とともに、骨粗鬆症の患者数はさらに増えることが予想されます。治療を受けずにいる人も多く、結果としてQOL(生活の質)が低下している人も少なくありません。
 
骨粗鬆症は決して軽視すべきではありません。しっかりと受診することで骨折を防ぐことが大事です。
 

バランスの良い食事と運動を

 
骨粗鬆症も生活習慣病の1つといえます。病状が現れてからの食事療法や運動療法では劇的な変化は望めません。
また、カルシウム不足は、短期間、サプリメントを飲んでも解消されません
 
日頃から転倒予防のための適度な運動、栄養バランスの取れた食生活を送ることが大事です。
 
(気になる方は一度、骨密度検査を受けることをお勧めします)
 
 
<引用・参考資料>
厚生労働省 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2015年版
厚生労働省 カルシウム摂取量の平均値・標準偏差の年次推移(性・年齢階級別(1995-2015)厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要

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カテゴリ:健康と生活習慣 

体臭、体のニオイを改善

自分の体臭が気になる!?

あなたは、自分の体の”ニオイ”が気になりますか?
それは、どんな”ニオイ”でしょうか?
「体臭」という言葉に、どんなイメージを抱くでしょうか?

 

(体臭=口臭や便の臭いを除いた、体から発生する臭いの総称)

 

ところで、現代人は清潔志向と相まってニオイにも敏感になってきているような気がします。

 

 

「体臭=悪いニオイ」ということで、体臭や汗の臭いを防いだり、取り除いたりするデオドラント化粧品(防臭化粧品とも)および関連製品が次々と登場してきています。

 

「加齢臭」という言葉一つとってもそうですが、”ニオイ”そのものは以前からあったはずなのに、ここまで”騒がれる”ようになったのはなぜなんでしょう?

 

1つには、日本社会から「生活臭」が薄れていることが挙げられます。本来家周りには色々な、また独自のニオイも存在したはずですが、人々はそうしたニオイをできるだけ取り除くようにしてきています。

 

そのことで、かえって周りのニオイが気になるようになってきたのではと考えられます

 

 

 

 

臭いで病気がわかる

本来、体臭は誰にもあるものです。生きている証と言ってもいいでしょうし、百人百様、臭いの種類も、臭う強さも人それぞれです。

 

要は、体臭が「不快なニオイ」まで達するかどうかということが問題なのです。

 

体臭の3つの原因とはたらき

体臭の原因は、その発生源として大きく3つに分けられます。そこには本来の働きがあるのですが、それが「不快なニオイ」となるにも理由があります。

 

(1)皮脂腺

皮脂腺からでる皮脂は、肌を脂で被い、乾燥から肌を守ってくれる。

皮脂には「皮脂酸」が含まれているため、空気と触れると脂肪酸が酸化して、過酸化脂質に変化(嫌なにおいのもと)。脂質の分泌量が、体質や生活習慣などで過剰になってしまうと、過酸化脂質の臭いが身体から漂うようになる。

 

(2)エクリン腺(汗腺)

気温の上昇によって出る汗、緊張時の冷や汗、辛いものを食べたときなどの味覚からくる汗など、大方の汗はこのエクリン線からでています。体温と水分を調整しています。

 

エクリン線から出る汗は、ほとんどが水分で、無臭です。

ニオイがするのは、出た汗を放置することで汗の中で雑菌が繁殖してしまうからです。雑菌が増えるにしたがって臭いは強くなります。

出た汗をすぐにタオルなどでふき取れば問題ありません。

 

(3)アポクリン腺(汗腺)

脇の下、乳輪、外陰部など限られた部分の腺から分泌される汗で、脂肪、鉄分、尿素、アンモニアなどが含まれていますので、汗そのものが大なり小なり臭いがあります。

 

アポクリン腺の数には個人差があるのですが、「ワキガ」が強い方は、このアポクリン腺の数が人より多く、またワキ毛も発達しています。

 

アポクリンから出た多くの汗が、わき毛に溜まり、皮脂腺から分泌された脂肪酸と混じり合い、雑菌を繁殖させ、あの苦いような臭いのするワキガが発生するのです。

 

また、女性特有の悩みとして、デリケートゾーンの臭いがあります。人と比べることもできず、正常かどうか判断がつきづらいのですが、正常なおりものの臭いは一般に「甘酸っぱい」臭いといわれます。

 

デリケートゾーンの臭いがきつくなる原因も、主に雑菌です。
清潔に保ち、雑菌を繁殖させないようにすることが肝要です。

 

(突然、臭いがきつくなったり、おりものの量が増えたりしたときは病気の可能性があるので、病院で見てもらうようにしましょう)

 

 

汗には「良い汗」と「悪い汗」がある

上記の通り、汗は体の表面にある多くの汗腺から出ています。
体温が上昇すると、血液からミネラルと水分が汗腺に取り込まれます。この時、体にとって必要なミネラルなど、ニオイの元となる成分は血液に再吸収され、水分とわずかな塩分が汗として皮膚面に排出されます。これは「良い汗」になります。

 

この血液の再吸収機能がうまく働いているときの汗は、ほとんど水に近くサラッとしていて、ほぼ無臭です。また、蒸発もしやすく、気化熱による体温調節もスムーズに行われます。

 

ところが、現代社会ではエアコン完備の生活環境に長時間いたり、また運動不足が続くことで汗腺の機能が衰えてきています。
そうすると、汗腺でのミネラル再吸収機能がうまく働かなくなり、汗にはミネラルが残りベタベタします。

蒸発もしにくく、そのため体温調節もうまく働きません。これが「悪い汗」です。

冬の間は、特に汗をかく機会が少なくなりますので、悪い汗が発生しやすくなります。

 

ストレスによる不安や緊張時の「精神性発汗」の場合も、突発的に大量に汗をかくため、ミネラルの再吸収が追いつかず、悪い汗となります。

 

生活習慣の乱れ、 運動不足が体臭を強くする

気にならなかった体臭が、人に不快感を与えるまでになると、体の状態を疑う必要も出てきます。

体の機能が低下していたり、消化不良を起こしていたりといった病気の可能性もあります。

生活習慣の乱れや運動不足がもたらす不健康と体臭は深い関係にあります。つまり体臭は「健康のバロメーター」でもあるのです。

 

生活習慣チェックリスト

リストの1つでも該当すれば、体臭が強くなる可能性があります。気になったら、注意して改善に努めましょう。

 

野菜を好まず、肉や脂分の多い料理に偏り勝ち(皮脂が増加)

タバコをよく吸うほうだ(体内環境の悪化、喫煙者特有の体臭)

運動不足気味である(汗腺機能の衰え)

一日中靴を履いてる

毎日同じ靴を履いている

靴がきつめ(ストレス:精神性発汗)

シャツ等の衣服を素肌に直接着ている

足の爪が伸びている(爪垢)

めったに汗をかかない(汗腺機能の衰え)

かいた汗の処理をしない(雑菌が繁殖)

ストレスを感じている(精神性発汗、悪い汗)

便秘がちである(有害物質を溜め込んでしまう)

入浴後、すぐエアコンに当たる(汗腺機能の衰え)

 

「加齢臭」「メタボ臭」「疲労臭」といったものは、いずれも、生活習慣病と密接に関係しています。

 

 

加齢臭 生活習慣の見直しを

加齢と共に気になる「脂っぽいニオイ」です。

原因はノネナールという物質で、汗腺側の皮脂腺から出る不飽和脂肪酸の酸化(=劣化)や細菌による分解によって生成される。

 

加齢によって、不飽和脂肪酸の代謝スピードが落ち、蓄積が進む(代謝が悪い)ことできついニオイがするように…。

 

ノネナールは若い人からも放出されているもので、不快なニオイとなるのは量が多いからです。
若い頃は皮脂からの分泌が多くても、酸化防止機能がい高いのでニオイが抑えられていますが、齢をとってくると酸化を抑制する力が弱まってきます。

加齢臭というのは、年齢を重ねることで、老眼になったり、体の機能が低下したりすることと同じです。

予防には、活性酸素を抑えるため、生活習慣の見直しが必要です。

何歳から臭ったかが問題であり、早いころから気になる場合は、生活習慣病の予備軍の恐れもあるということです。

 

<スムージーで体のニオイを解消>☆加齢臭改善スムージーレシピ

ビタミンC、Eや皮脂の酸化を食い止めるポリフェノール、腸内の悪玉菌を減らす乳酸菌などが効果的。

【材料】
青じそ…5枚
抹茶…小さじ2/3
飲むヨーグルト…140㍉㍑
しょうが(すりおろし)…小さじ1
砂糖…小さじ1※ショウガは皮の黒い部分を取り、皮ごとすりおろします。

<エネルギー111㌔㌍ 食物繊維1.1㌘ 糖質20.3㌘>

 

☆ストレス解消スムージーレシピ

自律神経を安定させる効果があるビタミンB群やカルシウムを取りましょう

 

【材料】
オレンジ…1個
ミント…一つかみ
メープルシロップ…大さじ1
オレンジキュラソー…小さじ1
水…1/4カップ

<エネルギー125㌔㌍ 食物繊維1.2㌘ 糖質28.2㌘>

引用:「お悩み別 健康スムージー」大越郷子著

 

 

  • メタボ臭

汗のニオイが原因。キムチやクサヤ、食品が腐ったようなきついニオイが特徴。
メタボリック症候群の患者から臭うことが多い。

食事を噛む回数が少なかったり、唾液量も少なかったりすると、体内で消化不良が起こりやすくなり、腐敗臭となって現れてきます。

 

  • 疲労臭

体内で作られる有害物質であるアンモニアは、健康体であれば、肝臓の「オルニチン回路」によって尿素に分解され、体外に排出されます。

ところが、疲れが溜まってくると、このオルニチン回路の機能が低下し、皮膚からでるアンモニアの量が増加し、ニオイの原因となります

オルニチン回路:尿素回路。有毒なアンモニアを尿素に変えて無毒化する経路のこと。

 

ニオイには「イメージ臭」という側面も

人間はニオイをニオイの分子で判断しているわけではありません。一人ひとりの脳がその「快」・「不快」を判断しています。

脳(大脳皮質)には、人それぞれの生まれ育った環境や体験などの記憶やイメージがつまっていて、それらがニオイの快・不快に影響を与えているのです。

 

加齢臭も、実際にノネナールが多く発生していることはもちろんですが、人のある行動がイメージ臭としてプラスされることで、より不快な印象を強くしています。

たとえば、タンを吐いたり、つまようじを使うしぐさなどの、いわゆる”おやじ臭い”行動です。

ニオイの印象を良くするためには、実際の体のニオイへの対応だけでなく、「イメージ臭」のコントロールも必要です。

 

【対策】
①服装…清潔感を重視しましょう。
②行動…エチケット、マナー、モラルを割れないように。
③性格・雰囲気…オドオドしていたり、陰気だったりすると、その雰囲気が臭うとイメージに。
きつい体臭を防ぐには、生活習慣の改善や運動不足を心がけましょう。

 

 

口臭・脇臭・足臭 気になる3つの部位の原因と対策

 

口 臭

口臭は全世代が一生涯を通じて悩むこと

社会人(働いている人)の9割以上が”口臭”を気にしているといいます。
食習慣による影響(欧米型に移行)もあるのでしょうか。いずれにせよ「口臭=不快なもの」というイメージの定着により、口臭予防は「ビジネスマナー」の一環であるとの認識が広く浸透しています。

口臭のせいで、商談がうまくいかないこともありえるということで…。

 

【10代~70代の男女1万人に聞く、お口の臭い調査

  • 口臭は10代から70代まで全世代が悩む、一生涯のお口トラブル。20代では3人に1人〈34.4%〉が口臭を気にしている。
  • 日本人の80.6%が自分の口臭が気になった経験があり、男性(76.2%)より女性(85.3%)の方がより気にしている。
  • 男性に比べ女性のほうが口臭を気にする人が多い。そして、女性が最も気になるのは「配偶者」の口臭。

・「配偶者」に次いで気になる相手は、「会社の上司や同僚」(69.8%)、「男友だち」(67.6%)の順に。

  • 4割が他人から口臭を指摘され、4人に1人は態度で示されている

・具体的には、「距離をあけられる」(41.8%)、「顔をそむけられる」(31.3%)、「会話中にイヤな顔をされる」(29.0%)。

  • 口臭は口の中の病気が原因と7割が理解するも、実際に歯科医院に行くのは1割未満

・「口臭の原因の多くが、歯周病・むし歯・入れ歯の汚れなどの口の中の病気にあること」は7割近く(65.7%)が認知。

・しかし、「糖尿病、腎臓病、胃炎、腫瘍などがお口の臭いの原因となることもあること」の認知率は3割(31.0%)と低い。

・口の臭いが気になった時の対策、「歯を磨く」(66.0%)、「ガムやタブレットをかむ」(51.8%)、「うがいをする」(38.4%)。

・口の臭いが気になった時、「歯科医院を受診した方がよい」認知率17.0%。実際「歯科医院に行く」(9.4%)のは1割未満。

引用:公益社団法人 日本歯科医師会 「口臭」についての意識調査より

 

<口臭のセルフチェック>
①ニオイのついていない紙袋を用意。
②袋の口に自分の鼻と口をピッタリと当てて、口から息を吐き、鼻から吸う。
③②を何度か繰り返し、臭ってくるのがあなたの口臭です。

 

<対策>
・正しい歯磨きやうがいの励行

・就寝前の食事は控えて、胃を休ませる

・舌苔(ぜったい:舌に付いた白い苔状のもの)の適度な除去

・刺激物(餃子、焼肉、キムチ、ニンニク、ニラ、ネギなど)、タバコ、酒類を控える

 

☆口臭改善スムージーレシピニンニクや煙草、お酒などが原因の口臭には、爽やかなハーブが効果的。
また、便秘も口臭の原因になるので、食物繊維も摂取しましょう。【材料】
ミント…一つかみ
牛乳…160㍉㍑
ココア…小さじ1
砂糖…小さじ1

※牛乳は水はねを抑えるため、最後に加えます。

<エネルギー127㌔㌍ 食物繊維0.5㌘ 糖質11.2㌘>

引用:「お悩み別 健康スムージー」大越郷子著

 

〔 パピプペポ体操 〕

お口の唾液が少ないと口臭を強くする原因になります。そこで唾液の分泌を促進するお口の体操があります。それは、意識して「パピプペポ」と繰り返し発声します。

あるいは、上下の歯をカチカチと鳴らすように30~40回ほどかみ合わせたりする運動も、口腔内の乾燥を防ぐことができます。

 

舌苔について
舌苔そのものは、舌の表面や舌乳頭(舌の表面ある小さな突起)の間に付着した細菌や、口の中からはがれ落ちた粘膜細胞、食べかすなどのかたまりになります。鏡で見るとまさに白い苔(こけ)のうような感じです。たんぱく質を多く含みます。<舌苔の原因>
(1)唾液分泌量が少ないことでの口の渇き
(2)免疫力の低下(ストレス、生活習慣の乱れ等による)
(3)口呼吸
(4)不完全な歯磨き(食べ残し等が多い)
(5)喫煙
(6)加齢
(7)ストレス
(8)疾患によるもの…糖尿病、自律神経失調症、十二指腸潰瘍など
(9)薬の副作用<口臭への影響>
ちょっとぐらいでは影響はないですが、舌苔が厚くなると違和感とともに、味覚への影響、そして口臭をもたらします。

参照:gooヘルスケア 家庭の医学

 

舌のお手入れのポイント

舌の掃除は歯ブラシを使うのではなく、専用の舌ブラシや柔らかいスポンジを使います。

1日1回、起床時に行う(これ以上の頻度で行うと、粘膜を傷つけてしまうおそれがあります。なお、舌に傷ができているときには行わないでください!)

 

鏡を見ながら、舌を思い切り前に突き出す。
このとき、舌の後方に舌苔がついていないかを確認します。

ブラシやスポンジを舌の奥(見えるところ。絶対に、無理に奥に突っ込まない!)に軽く当て、手前に向けてそっとなでるように引きます。

※力を入れすぎないように注意してください。
※数秒間息を止めると、嘔吐反射が起きづらいです。
※ブラシやスポンジを水道水でよく洗い、1~2を何度か繰り返してください。

 

ブラシの先に汚れがつかなくなったら完了です。

 

参照:舌苔の正しいケア方法

 

脇 臭

口臭の次に多くの人が悩んでいるのが「脇臭」です。

ワキガは個性なので気にする必要はないとはいうものの、清潔志向の強さが、ワキガの不安感を形成し、必要以上に気にしている人が多いのが現状です。中には、”自分はワキガ体質なのでは?”と思い悩む人もいます。

 

日本人におけるワキガ体質の人は10~15%程です。
脇の下のニオイは、上述のようにアポクリン腺の活発な作用に拠るものですが、不快なニオイの原因は、やはり食生活の変化の影響が大きいようです。

 

もし、ワキガと診断されても簡単な手術で完治します。悩まず、専門医に相談しましょう。

 

<ワキガ体質のセルフチェック>
①耳垢(あか)が湿っている
②腋毛の量が多い
③衣服や下着の脇部分が黄ばむ
④大量の脇汗をかく
⑤食生活が肉食中心

多く当てはまるほどワキガ体質の可能性があります。

 

<対策>
・肉中心の食生活を見直す

・消臭効果が強いパセリなどを持続的に摂るようにする

・重曹石鹸で脇を洗ったり、浴槽に重曹を一握りほど入れて入浴するのも効果的

 

足 臭

足の裏は人の体の中で、とても汗をかきやすい場所のひとつです。
背中の5~10倍の汗腺が集中し、1日にコップ一杯分ぐらいの量の汗をかくといわれています。(個人差はありますが)

靴履いた状態、いわゆる密閉状態が長時間になると、細菌が増殖してきて嫌なニオイを発生させます。

足裏の蒸れを抑え、清潔にしていても、ニオイが気になる人は、精神性発汗が原因という場合もあります。(家では臭わないのに職場だと臭う…これは、仕事上のストレスが発汗を促しているのです)

 

<対策>
・制汗…足裏にスプレーやクリームを使用する

・蒸れ防止…素足で靴を履くのはやめましょう。蒸れたら靴を履き替えましょう

・消臭…消臭スプレーなどを使用する

・吸汗…・吸汗性のあるインナーソールを使用する

・靴の消臭・防臭…同じ靴を履き続けない。乾燥を怠らない

 

食べ合わせと健康長寿

健康長寿の秘訣は「食」にあり

  • 一汁三菜が理想

 

世界保健機関(WHO)が発表した世界保健統計2016によると、世界一の長寿国は前年同様日本で、男女平均が83.7歳となっています。

 

 

日本が世界一の長寿国になった理由は何でしょうか?

 

寿命が延びて来ている背景には、当然医学の進歩は考えられます。でも医学的側面で言えるのは、過去においては即死を意味していた病の克服を成し遂げてきた来たということで、それだけでは現在のような長寿はないのではないでしょうか。

 

 

寿命が延びるには抗生物質の開発など医学の進歩に加え、栄養状態の改善、即ち食生活の質的転換があったことは紛れもない事実だと思います。

 

 

2013年12月、「和食」(正確には、「和食;日本人の伝統的な食文化」)が、ユネスコ無形文化遺産として登録されました。

そのユネスコ無形文化遺産に登録申請した際に定めた「和食」の特徴として挙げられている4項目の1つに、「栄養バランスに優れた健康的な食生活」とあります。

 

 

一汁三菜を基本とする日本の食事スタイルは理想的な栄養バランスと言われています。また、「うま味」を上手に使うことによって動物性油脂の少ない食生活を実現しており、日本人の長寿、肥満防止に役立っています。(農林水産省のホームページ:http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/ich/より)

 

 

日本が長寿国になったのは、「一汁三菜」(みそ汁などの汁物1品、副菜2品)を基本とする伝統的な和食のスタイルが理想的な栄養バランスとされ、その食生活が長寿の一因と考えられています。

 

 

人間が一生の内に食べる量は、約50㌧と言われます。(ちなみに、1個100gのおにぎりで50万個分)これだけの量の食べ物が、栄養となり私たちの体を作り、エネルギーとなって生を支えていくわけです。

このことから、私たちの健康に取って「何を、どれくらい、食べるか」が、いかに大切か思い知らされます。

 

 

少なからず”衣食足りての”現代にあって、問題となっている生活習慣病の予防のためにも、バランスの取れた食事は不可欠といえるでしょう。

 

 

とはいえ、栄養のバランスの取れた食事を毎日いちいち考えて食べるというのは、なかなか難しい気がします。

 

女子栄養大学教授で管理栄養士の三浦理代(みうらまさよ)さんは、大まかでいいので、いわゆる一汁三菜としての「主食」「主菜」「副菜」のバランスを意識することをお勧めしています。

 

 

<和食とは何か>

日本食(和食)がユネスコの無形文化遺産への登録が実現した背景には、食と密接に関わる文化が消えかかっているという状況があり、それを保護するために──というユネスコ本来の意図があるからです。

 

 

いまここで考えるべきことがあります。「消えつつある日本の食文化」という状況は確かな事実なのでは。海外の人たちが”健康にいい”と評価しているところの日本食を、当の日本人は食べているのでしょうか。

 

 

和食の良さが海外でも認められるようになったのに対して、日本では忘れられそうになっていると言ってもいいかもしれません。

 

 

食文化としての日本食。文化とは生活と捉えるならば、まさに食生活が危機にあるわけで、不足ということではなく、欧米化による”脂肪の取りすぎ”やグルメブームによる”和食スタイルの崩壊”による、主食のご飯と汁・菜・漬け物の副食という形の日常食が疎かになりつつあるということです。

 

 

その結果として、いまや国を挙げて生活習慣病対策に取り組まなくてはならないという状況になってしまったわけです。

もっというならば、確かに平均寿命は世界一かも知れませんが、素直に喜べない現実があります。その1つが”健康寿命”ということになります。

 

バランスを整える…四群点数法

 

「バランス良く食べる」── とにかく偏食することなく、いろいろなものをただ食べればよいということでしょうか。

 

 

バランスとは、栄養のバランスということですが、それを整える指標として、「四群点数法」というのがあります。
これは、食品を栄養的な特長によって四つの食品群に分け、それらを組み合わせて食べることで栄養バランスが整えられるようにしたものです。

 

 

※「四群点数法」は、女子栄養大学創始者の香川綾が考案。1973年、「4つの食品群」と「1点80キロカロリー」をまとめ、「四群点数法」を完成。

 

 

[第1群]
「乳・乳製品」「卵類」からなり、不足しがちな栄養素を補完する食品群。
カルシウム、ビタミンB2、」たんぱく質などを多く含むもの。
日本人の場合、カルシウムなど不足がちなので、意識して摂取する必要があります。

 

 

[第2群]
「魚介類」「肉類」「豆・豆製品」からなり、体や筋肉・血液を作る食品群。
タンパク質、ビタミンB1・B2などを含む。
「主菜」となる食べものが多いグループになります。

 

 

[第3群]
「野菜類(きのこ、海藻を含む)」「芋類」「果物」からなり、体の調子を整える食品群。ビタミンA・C、ミネラル、食物繊維などを含む。
「副菜」に当たります。

 

 

[第4群]
「穀類」「油脂」「砂糖」「種実類」「その他(調味料、飲料、菓子類)」からなり、体を動かすのに必要なエネルギーとなる食品群。
炭水化物、脂質、ビタミンB1、ミネラルなどを含む。
ご飯やうどん、パンなどの「主食」がこれになります。

(参考:女子栄養大学 「四群点数法」)

 

 

  • 「食べ合わせ」の本質 「○○だけ」は要注意!

なぜ、バランスが大切なのでしょうか。

 

 

食物にはそれぞれに「個性」があります。個性とは、食物がもつ栄養素のことです。

 

 

ところで、よく「○○が健康にいい」と宣伝され、ブームになることがありますが、たとえ、その食材が持つ栄養素がどんなに健康にいいとしても、突出していれば、全体的には偏っていることになります。

 

 

そこで、「食べあわせ」が意味するのは、それぞれの食材が持つ個性、即ち栄養素を調整し合い、均等にならしていくということになります。

 

 

○○だけ」というのは、偏った食生活になります。偏食を続けると、すぐに体に変化が現れなくても、5年後、10年後に支障を来たしてしまいます。骨粗しょう症など、まさにその一例です。

 

 

骨にカルシウムを蓄えなければならない20代、30代に偏食ばかりしていると、骨粗しょう症に年齢が早まってしまいます。

 

≪食物繊維の取り過ぎに注意≫

食物繊維には、小腸の中でコレステロールなど、いろいろなものをくっつけて排泄する働きがあり、その際、必要なミネラルも一緒に排泄してしまうことがあります。過剰に食物繊維を取ると、ミネラルなど不足がちになります。「…だけ」というのではなく、日常ごく普通に摂取している分には問題ありません。

 

 

【意識して不足を補う】
めいっぱい動いたため、へとへとになって、「もう動けない、ガソリンが切れた」…

 

 

人間の体を車に例えれば、この状態は第4群に当たり、走るための原動力であるガソリン(切れ)です。

 

 

第1群と第2群は、車のボディを作る働き。
第3群は潤滑油となるエンジンオイル。

 

 

どれが欠けても車が動かないように、人間も四つの食品群を意識して、不足しているグループ(食品群)があれば補うように心がけ、バランスよく摂取することで、元気に活動することができます。

 

 

この「バランスよく摂取する」ための組み合わせこそ「食べ合わせ」です。

 

 

例えば、スーパーやコンビニなどでお弁当を買うときなど、四つのグループの栄養バランスを考えて、サラダを一品加えるとか、果物を追加するなど、ちょっとの工夫で食生活を改善できます。

 

 

食材の効果を生かす食べ合わせの具体例

私たちは日々、さまざまな食材を組み合わせて食べていますが、食材の持つ個性や力を上手に引き出し、その効果を発揮させるには、「食べ合わせ」が肝心です。

 

 

食材の効果を生かす食べ合わせについて、その具体例の一部を紹介します。

 

 

[便秘の解消]  

「コンニャク+人参」

便秘解消には、腸の運動を促す食物繊維を摂取するに限ります。食物繊維は消化・吸収されないため栄養素ではありませんが、セルロースという成分が腸管を刺激して便通を促進したり、有害物質を吸着して体外に排泄する働きを持っています。野菜以外にも、海藻やきのこ類にも豊富に含まれています。

 

 

コンニャクはノンカロリー食品しての代表格ですが、食物繊維がたっぷりです。栄養価の高い人参との食べ合わせはお勧めで、一緒に煮物などにするといいでしょう。

 

 

[肌荒れ防止]  

「春菊+豆腐」

肌荒れ防止には、ビタミンCが必須です。肌のコラーゲンが作られる時に必要な栄養素だからです。
野菜や果物に多く含まれています。

 

 

肌はタンパク質でできていますので、「四群点数法」の第2群に属する肉や豆類の摂取も大切です。

 

 

ビタミンの宝庫である春菊と、タンパク質の豊富な豆腐の組み合わせは、まさにうってつけの食べ合わせです。

 

 

[貧血予防]  

「ホウレン草+ひじき」

血液の構成成分である鉄分を多く含んでいるレバーやひじきなどは、貧血予防に最適です。
他に、魚や肉の「赤身」の部分や「緑色」の野菜も鉄が豊富。
野菜で言えば、ホウレン草は、非常に栄養価の高い緑黄色野菜の代表格です。

 

ホウレン草とひじきのあえ物などは、効果的な食べ合わせになります。

 

 

[疲労回復]  

豚肉+ニンニク

糖質をエネルギーに変える際に必要なビタミンB1は、疲労回復や夏バテの予防に効果があります。

 

 

そのビタミンB1は豚肉や玄米などに多く含まれていますが、特に豚肉は、他の肉に比べてビタミンB1が豊富です。しかも熱を加えても壊れにくい上に、体内で吸収されやすいという利点があります。

 

 

ニンニクには、ビタミンB1の吸収力を上げる硫化アリルが多く含まれていて、これがあのニンニクの強い香りの元です。

豚肉とニンニクの組み合わせは、疲労回復にピッタリ。

 

 

  • 成分と健康 成分を知り、悩み解決

免疫力を高める  

ビタミンA、C、E タンパク質

免疫力を高めるには、ビタミン類やタンパク質が大事。
ビタミンAは皮膚や粘膜の健康を保つ効果があり、主に人参やレバーに含まれています。鐚ビタミンCはキャベツやミカンなどに多く、免疫力を高めます。

 

 

タンパク質は主菜となる食材に多くあります。

つまりは、偏食しないことが、体の免疫力を高めることにつながるのです。

 

 

血液サラサラ  

DHA、EPA

赤み魚に多いDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)は、必須脂肪酸のオメガ3系の脂肪酸になります。
血行改善のほか、脳の活性化やコレステロールの低下、動脈硬化予防に効果。

 

 

食べ方の注意として、DHAもEPAも、魚の脂に含まられているため、焼き魚にすると減ってしまいます。無駄なく摂取するには、刺身が好ましいです。

 

 

骨粗しょう症  

カルシウム、ビタミンD、タンパク質

「四群点数法」の第1、2群です。

 

詳しくは、「骨粗鬆症の予防 食べあわせが肝心」

 

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カテゴリ:アンチエイジング 

発酵食品でアンチエイジングと健康をサポート

発酵のチカラ

 

「発酵」というのは、平たく言えば、ある特定のものが、細菌類や酵母などの働きにより、人間にとって有益なものになることです。
発酵食品は、食材を細菌や酵母によって発酵させることによる加工食品になります。

 

ところで「腐敗」も「発酵」も共に微生物の活動による作用になります。要は人間にとって「有害」なのか「有益」なのかの違いになります。

 

例えば、目の前にある煮豆が数日たったら、悪玉菌がついて食べられなくなりました。これは単なる「腐敗」になります。
しかし、善玉菌(納豆菌)が付いた豆は納豆になり、食べることができます。これが発酵ということになります。

 

牛乳が発酵すると…ヨーグルトやチーズになりますね。

 

私たちの生活は「発酵」なくして成り立たないというのが実情です。
一口に「発酵」といっても、それは食品に限りません。医療現場では欠かせないペニシリンなどの抗生物質生産、農業の現場では土を改善するのに効果の高い堆肥の製造、雨水や汚水などの下水道処理、衣としての衣類の汚れを落とす洗剤の酵素など、暮らしの様々な場面で”発酵の力”が使われています。

 

 

 

 

発酵に関わる微生物と主な食品

 

「発酵」に関わる微生物は、主にかび、酵母、細菌の3種類になります。

 

カビの代表例…麹菌
日本酒、しょうゆ、みそ、かつお節などの製造に使われます。

 

味噌…大豆に麹を加え発酵・熟成させる味噌は、麹の原料により、「米みそ」「麦みそ」「豆みそ」「調合みそ(あわせみそ)」の4種類に分類できます。
みそは、地域によって主に食される種類や味が異なります。「麦みそ」は主に九州で食されます。「米みそ」には、京都の「白みそ」や全国的に流通している「信州みそ」そして東京の「江戸甘みそ」があります。
「豆みそ」には愛知の「八丁みそ」や「赤みそ」などがあります。

 

大豆のタンパク質は、発酵するとペプチドなどに変わり、基礎代謝を促進します。また、GABA(ガンマアミノ酪酸)が、リラックス効果をもたらしてくれます。

 

 

かつお節…世界で最も硬い発酵食品。3枚におろしたカツオを煮た後に、いぶして乾燥させたものを「荒節」といいます。これにかび付けを繰り返したものが「本枯節」です。
かびの酵素がうま味のもとであるイノシン酸を増やし、上品なだしをとることができます。高タンパクで低脂質のうえ、長期保存も可能です。

 

 

酵母の代表例…酵母菌
パン、日本酒、ビール、ワインなどに使われます。

 

パン…世界で最もポピュラーな発酵食品。パンの発酵に適している酵母が「イースト」になります。それ以外には、15世紀のミラノで生まれた「パネトーネ」(パネトーネ種という天然酵母を用いる)や、「酒種」(天然酵母)※を加えた「あんぱん」などがあります。

 

※酒種とは米と麹と水から作られた発酵種で、正式には「酒種酵母菌」と言い、米食文化である日本独特の酵母です。日本では古来から、日本酒を造る時の発酵源として使われています。

 

 

細菌の代表例…乳酸菌
ヨーグルト、チーズなどの製造に使われます。

 

 

大豆と納豆菌でできた発酵食品の代表ともいえる納豆。

 

ネバネバが特徴の糸引き納豆に含まれるナットウキナーゼには、血管の中の血栓を溶かす働きがあります。

 

納豆菌を使わず麹菌と塩水で発酵・乾燥させたものは「塩辛納豆」といい、名前の通り塩辛くて、食べるよりも調味料として使われます。ミネラルやビタミン類など、大切な栄養素が多く含まれています。

 

 

発酵パワー

 

①健康をサポート
 ・免疫力を高める
   乳酸菌や納豆菌は腸内の善玉菌を助け、悪玉菌を抑制することで免疫力を高めます。

 

 ・血液をサラサラに
   大豆などに多く含まれるイソフラボンは、発酵によって体に吸収されやすくなります。
   イソフラボンは、血液中の悪玉コレステロールを減らす作用があります。

 

 ・アンチエイジング
   ワインに多く含まれるポリフェノールには、抗酸化作用があります。

 

   ※抗酸化作用とは、がんや老化などを引き起こす活性酸素を抑える働きの
   こと。

 

②食べものをおいしく
 食品に含まれるタンパク質やデンプンは、発酵させることでブドウ糖やアミノ酸になり、これがうま味を中心とした食品の風味となります。

 

 また、お酢を作るときに不可欠な酢酸菌(酸味)やアミノ酸の一種であるグルタミン酸(うま味)の働きなどで、味の相乗効果を生み、様々な香りや味わいを生み出しています。

 

③保存性を高め
 野菜を漬物に、牛乳をヨーグルトに、魚を魚醤(ギョショウ)やなれずし(魚を塩と米飯で乳酸発酵させた食品)することは、それぞれを腐らせずに保存すことができるようになります。

 

最近は、物流の進化でさまざまな食品がすぐに手に入るようになりましたので、”発酵食の保存性”という機能の役割はさほど重要視はされなくなってきています。それゆえ、発酵で使う塩分なども控えめになってきています。もし賞味期限などが明記されているときは、それに従うようにしましょう。

 

 

 

 

日本各地の食文化としての「発酵食品」

米が主食の日本では、大豆を塩麹につけることで「みそ」や「しょうゆ」の原型が生まれ、納豆菌を付ける事で「糸引き納豆」を作りました。

 

畑の肉ともいわれる大豆には、タンパク質が豊富に含まれています。ご飯に納豆にみそ汁という伝統的な和食の朝ごはんは、健康を保つことにもつながっていました。

 

そうした先人の知恵は、各地の食文化となって、今でも残されています。

 

  • 北海道   めふん

アイヌ語で腎臓を意味する「メフル」が語源で、オスの鮭の中骨に沿って付いている血腸(腎臓)を使って作る塩辛。酒肴としての人気はもちろん、鉄分を多く含むため貧血気味の方の健康食品としても注目されている。

 

  • 青森    アケビのなれずし

アケビ・山ぶどう・もち米を乳酸発酵させた料理です。乳酸菌たっぷりで整腸に良いです。

 

  • 秋田    しょっつる

魚醤になります。「しょっつる鍋」などの鍋物、ラーメンやうどんの汁などに使われています。

 

  • 山形・福島 三五八漬け(さごはちづけ)

麹で漬けた漬物のこと。名前の由来は漬床に塩、米麹、米をそれぞれ容量で3:5:8の割合いで使うことから。話題の塩麹の起源とされます。

 

  • 新潟    かんずり

唐辛子の発酵香辛調味料です。“かんずり"唐辛子を雪の中にさらし、これに糀と天然香料を数種加え、寒中に仕込むので寒作里とも書きます。寒作里の製法は遠く上杉謙信の余から伝わると云われています。和・洋・中のいろんな料理に使えます。

 

  • 長野    すんき漬け

長野県木曽地方に古くから伝わる保存食の1つで、土着品種である赤カブを使用した発酵食品(漬物)

 

「塩を使わずに赤カブの葉を乳酸菌発酵させた漬け物で、日本の伝統的発酵食品の中でも植物性乳酸菌だけで作る「すんき」は、健康面からも重要だと言えます。」(引用:木曽町商工会HPから

 

  • 石川    いしる・かぶら寿し

「いしる」はいわしやサバを主原料とする魚醤です。

アンチエイジング,健康寿命,生涯青春

「かぶら寿し」はかぶらに切り込みを入れて、鰤や人参などを挟んで発酵させたもので、加賀地方産が全国的に有名です。
「加賀百万石の藩政時代、武家出入りの魚屋がお得意様へのお正月進物用として考え出したと言われている」(引用:かぶら寿し本舗 かばた

 

 

 

 

 

  • 福井    へしこ

アンチエイジング,健康寿命,生涯青春

「へしこ」とは、魚の糠漬けのことで、若狭地方のソウルフードとして有名です。へしこは糠をつけたまま食べることができ、この点からも健康に良い食材といえます。(参考:福井県ホームページ

 

 

 

 

 

 

  • 茨城    納豆

茨城の食と言えば、なんといっても「納豆」ですね。年間消費量(支出額)ランキングでも常に全国上位をキープし、日常的に食卓へ上る食材です。

 

「納豆の発祥には、全国各地に諸説あります。その中で、茨城県内で広く伝わっているものは源頼朝の先祖として知られる「八幡太郎義家(源義家)」に関連した伝説です。奥州討伐へ向かう途中、現在の水戸市郊外へ立ち寄った義家。当時、遠征を供にする馬たちの餌には蒸した大豆を与えていました。ある時急いでいたのか、煮上がってすぐの熱い大豆をワラに詰めて移動します。そして数日後。そのワラから何やらにおいがするので開けてみたら、煮豆が発酵し糸を引いているではありませんか!それを試しにひと口食べてみた家来は、その糸引き豆の味が良かったので義家に献上します。すると義家もその風味を気に入り、それから兵たちの食糧に採用したのだとか。ちなみに、大将に納めた豆、ということが「納豆」という名の由来とも言われています。」(引用:茨城県観光物産協会「大将に納めた豆」…納豆のルーツに迫る) 

 

  • 東京都(伊豆七島) くさや

「くさや」は、魚類の干物の一つで、伊豆諸島の特産品として知られています。クサヤモロなどの新鮮な魚を「くさや液」と呼ばれる魚醤に似た独特の匂いや風味をもつ発酵液に浸潤させた後これを天日干しにした食品です。

 

何かとその匂いが強調されますが、実は、ビタミン、アミノ酸などが非常に豊富に含まれていて、抗菌作用もあるため、体に良いとされており、最近注目されています。

 

  • 千葉    濃口しょうゆ

社会科の教科書で、醤油といえば、千葉県の野田しょうゆと記憶しています。醤油には「薄口」と「濃口」がありますが、現在、千葉県野田市や銚子市で多く生産されているのは濃口しょうゆになります。

 

※「薄口(淡口)」と「濃口」の違いについての詳細は下記をご参照下さい。
  →参照:「濃口醤油」と「薄口醤油」の違い(「違いがわかる事典」)

 

  • 静岡    かつお節・わさび漬け

かつお節の生産量の都道府県ランキング(平成27年)第2位 シェア24.6%
※参考:地域の入れ物

 

「わさび漬け」…ワサビの根・茎をみじん切りにし、塩漬にしてから、熟成させた酒粕に食塩、砂糖などを練り合わせ和えた漬物です。

 

「わさびは、きれいな水が命。静岡県は恵まれた気候のもとでわさびの生産が行われ、産出額全国1位の生産県です」(引用:静岡県公式ホームページ

 

  • 愛知    溜しょうゆ・八丁みそ・本みりん

●八丁みそ
愛知県には「味噌カツ」「味噌おでん」「味噌でんがく」など、味噌を使った料理が多く、これらの味噌料理に使われているのが八丁味噌を使った豆味噌です。八丁味噌は大豆と食塩、水だけを原料に伝統的な手法で長時間熟成されて作られたヘルシーフード。煮込んでも香りの変化が少なく、旨みを増すという特徴があり、米味噌などと比べて、煮込めば煮込むほど美味しくなる魔法の食材です。

 

●溜しょうゆ
たまり醤油は、愛知県ならではの調味料「豆みそ」を作る過程で、にじみ出た液体だけを取り出したのがはじまりと言われています。普通の醤油は大豆と小麦が半々の割合で作られていますが、愛知のたまり醤油はほとんどが大豆だけで作られています。多くの大豆を使っているので、濃厚なうまみと独特の香りがあり、刺身や寿司、煮物などの和食にさらに深い味わいを持たせます。

 

●本みりん
みりんは、うまみやコク、自然な甘みを引き出したり、素材の臭みを消して、上品な香りと風味を添えてくれる日本の伝統的な調味料です。昔、みりんは甘い酒として飲まれていましたが、うなぎのたれやそばつゆなど、貴重だった砂糖の代わりとして料理に使われるようになりました。純米のみで作る高級なみりんは、三河地方で多く生産されています

 

引用:愛知県観光プロモーション公式サイト

 

  • 滋賀    ふなずし

フナを用いて作られる「熟れ鮨(鮓)」として有名で、滋賀県の郷土料理です。

 

「ふなずしは、春先に漁獲されたニゴロブナを塩漬けにし、土用の頃に取り出し、塩抜きしてご飯につけ込んで乳酸発酵がすすんだ正月の頃に取り出し、ハレの日のご馳走とします。滋賀では昔から滋養強壮やお腹の薬代わりにも食べられ、手間ひまをかけて、独特の絶妙の旨味をもつものに加工していきます」(引用:滋賀県ホームページ農政水産部

 

  • 京都府   すぐき漬

アンチエイジング,健康寿命,生涯青春

「門外不出を永く守った宮中由来の味」(引用:京都府漬物協同組合 京漬物.com

 

酸茎漬け(すぐきづけ)は、「京の三大漬け物」の1つで、カブの変種である酸茎菜(すぐきな)、別名酸茎蕪(すぐきかぶら)の葉とかぶらを原材料とする本格的な乳酸発酵漬物です。

 

※京の三大漬物とは、「千枚漬け」「柴漬」「すぐき漬け」をいいます。

 

  • 香川    いかなごしょうゆ

「いかなごしょうゆ」は、イカナゴを原料とする魚醤油で、秋田の「しょっつる」、石川の「いしる」と並んで、日本の三大魚醤油に数えられています。

 

ちなみに、「いかなごしょうゆ」は歴史の古い伝統的な魚醤油(なんと今から2000年以上も前の神話の時代まで遡るとか)であるが、1960年頃にはその製造が途絶えています。その理由は何か?それは「いなかごしょうゆ」の用途が、大豆醤油の代用品でしかなかった点にあります。

 

秋田の「しょっつる」には「しょっつる鍋」、石川の「いしる」には「いしるの貝焼き」といった立派な郷土料理があるのに対し、香川のいなかごしょうゆにはそれがなった。

 

そんな中、復興を目指す庵治町関係者の努力により、1998年頃に生産が再開され今日に至っています。

 

  • 高知    かつお節・碁石茶

かつお節の生産量の都道府県ランキング(平成27年)全国第3位
※参考:地域の入れ物

 

アンチエイジング,健康寿命,生涯青春

「碁石茶」とは、高知県長岡郡大豊町で生産されている黒褐色の日本茶です。日本茶は、そのほとんどが発酵を行わない緑茶ですが、「碁石茶」は唯一の「発酵茶」になります。

 

なぜ”碁石茶”と言うのか?
それは、仕上げの段階で天日干しするときに、発酵後に裁断された茶葉が黒い碁石のように見えるところからきています。緑茶とは異なる、甘酸っぱい味わいと香り、独特の風味が特色とされます。

 

碁石茶の茶粥は「胃腸に良い」
「近年の健康ブームで風向きが変わりました。「健康飲料」として人気がでてマスコミでも話題になるなど、植物性乳酸菌をたっぷり含む碁石茶の優れた特徴が、改めて注目を浴びています。茶粥が「胃腸に良い」といわれてきた碁石茶の秘密に、やっと光が当たってきたのです」(引用:大豊町碁石茶協同組合ホームページより

 

  • 鹿児島   かつお節

かつお節の生産量の都道府県ランキング(平成27年)全国1位 シェア73.7%
※参考:地域の入れ物

 

  • 沖縄    豆腐よう

アンチエイジング,健康寿命,生涯青春

島豆腐(木綿豆腐)を米麹、紅麹、泡盛によって発酵・熟成させた発酵食品で、かつての琉球王朝時代に明から伝えられた「腐乳」(豆腐に麹をつけ、塩水中で発酵させたもの)が元になったと言われています。

 

 

 

 

参考:沖縄県那覇市 株式会社あさひ ホームページ

 

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カテゴリ:アンチエイジング 

正しい食習慣とアンチエイジングフード

健康の根本は、正しい食生活と食習慣にあります

 

本当に健康を求めるなら、それは”口”から。つまり、食事が基本ということです。
医食同源という言葉があるように、日頃から栄養のバランスの取れた食事をとることが健康の秘訣と言えるでしょう。

 

最近よく耳にする”健康寿命”という言葉があります。これは世界保健機関(WHO)が提唱した言葉ですが、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことをいいます。

 

日本人の平均寿命は現在、男性が79.55歳、女性が86.3歳となっています。(2017年3月厚生労働省発表)
医学的進歩で寿命が延びた分、いかに健康的に生き生きと暮らせるかが問われています。

 

高齢化に伴い、問題視されているのが、医療費の拡大と介護の問題です。
いくら長生きしても大病で動けなくなったりすれば、医療費の増大と共に周りからの援助(心も体も)を余儀なくされます。

 

ともあれ健康であることの有り難さは、年齢を重ねるごとに増すばかりです。私たちの健康を、そして寿命を左右する原因の75%は生活習慣にあるといわれています。
その根本をなすのが正しい食生活と食習慣になります。”食が体を作っている”のは間違いないのですから、何を食べるか、あるいは食べてきたかがその人の健康や体力といったものを方向付けるのは当然です。食生活は人生そのものと言えそうです。

 

 

「健康」志向に応じて、補助食品としてのサプリメントも充実していますが、やはり根本は正しい食生活と食習慣にあります。

 

「健康」と「健康寿命」への関心の高まりを受けて、体に必要な栄養素が豊富に含まれ、老化防止に効果的な食材、いわゆる「アンチエイジングフード」が注目されてきています。

 

「アンチエイジング」というのは、抗加齢や老化防止を意味する言葉ですが、世間的には美容の面でよく目にするようになったように思います。肌年齢と言ったように。
もちろんそれも含めて、体の中からそのアンチエイジング効果を支える食材があります。
ここでは、その代表的な食材を紹介します。

 

 

 

 

身近なアンチエイジングフード

 

納豆(ネバネバ食材) 血液をサラサラに

 

アンチエイジング,健康寿命,生涯青春

納豆やオクラ、山芋などはネバネバしていることが特徴の食材ですが、この粘りの元はムチンという物質です。このムチンは糖質の吸収を抑え、血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。

 

血糖値と言えば、生活習慣病の1つされる糖尿病を思い浮かべます。糖尿病は、脾臓から分泌されるインスリンという血糖値を下げるホルモンの分泌量が減ったり、働きが悪くなることで高血糖状態が続いて発症する病です。

 

ムチンを含む食材を習慣的に食べることで、インスリンというホルモンの働きがよくなり、糖尿病の予防や低血糖症に効果が期待できます。
さらに、腎臓や肝臓の機能を向上させる働きもあり、細胞を活性化してくれるので、老化を防ぐ働きもあるのです。

 

ムチンを多く含む食材には、上記のほかに里芋、レンコン、モロヘイヤ、ナメコ、昆布などがあげられます。ちなみに、ウナギやドジョウなどの体の表面を覆うあのヌルヌルの正体も、実はムチンです。

 

特に、発酵食品の代表でもある納豆には、ナットウキナーゼという成分が含まれており、血管の中の血栓を溶かす働きがありますので、血液の流れを良くしサラサラにしてくれる効果があります。

 

また、発酵食品としての効果(※1)により、消化が良くなり、栄養素が吸収しやすくなるほか、栄養価を高め、食材に含まれる成分が菌と反応して、新たな成分を生み出したりします。こうした働きにより、体内を活性化したり、不要な物質を排出したりしてくれるのです。

 

※「発酵」とは、簡単に言えば、細菌や酵母類などの作用によって、人類にとって有益な物質となることです。

 

 

リンゴ 皮ごと食べましょう

 

アンチエイジング,健康寿命,生涯青春

体に溜まった毒素や老廃物のほとんどは尿や便から排出されます。果物は全般的に水分が多いので、利尿によるデトックス(解毒)効果が期待できます。

 

厚生労働省では、生活習慣病を予防し、健康増進のために、果物を1日に200g摂ることをすすめています。 しかしながら、統計によると、必要な摂取量の半分ぐらいしか取れていないのが現実です。

 

リンゴの場合、中くらいのものでも230グラムあるので、たった1個で一日分の必要量を取る事ができます。
リンゴには、プロアントシアニジン(※2)やカテキンというポリフェノールが高濃度で含まれています。

 

ポリフェノールといえば、抗酸化作用と言って、体内の細胞を酸化させ、老化やいろんな病気を引き起こす活性酸素の除去に効果を発揮します。

 

これらのポリフェノールは、リンゴの皮の下に最も多く含まれていますので、よく洗ったものを皮のまま食べることがおすすめです。

 

それ以外にも、同じ抗酸化作用のあるビタミンCや疲労回復を助けてくれるクエン酸などのミネラルも豊富に含まれています。

 

(※2)プロアントシアニジンは、カテキン分子がつながった構造を持つポリフェノールで、最近、抗酸化物質として注目され、ブドウ種子、松樹皮、リンゴ未熟果実などに由来するものが食品や化粧品成分として利用されてきています。
(引用:長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 天然物化学研究室

 

 

サケ(鮭) 認知症予防に

 

アンチエイジング,健康寿命,生涯青春

魚と言えば、サンマやアジなどの青魚があげられます。脳の老化を防ぐDHAや動脈硬化を防ぐEPAが多く含まれているからです。

 

DHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)は、オメガ3脂肪酸(必須脂肪酸)とよばれます。(→体にいい油

 

さらに抗加齢(アンチエイジング)という目的では、サケ(鮭・サーモン)が注目されます。サケは赤い身が特徴ですが、これはアスタキサンチンと呼ばれる天然色素で、強力な抗酸化作用があるため 、細胞の老化を防ぐと共に、認知症予防の効果も期待されています。

 

その他に、ビタミンA(目の健康・風邪の予防など)、ビタミンB2(皮ふや粘膜の維持を助ける)、ビタミンD(カルシウムの吸収を助ける)、ビタミンE(抗酸化作用)なども豊富なので、中高年の生活習慣病(動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病など)を防ぐためにも最適です。

 

”朝食にサケ”は理にかなった健康食というわけです。

 

 

トマト 抗酸化力が強い

 

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野菜はビタミンやミネラル、食物繊維が豊富なため、毎日バランスよく食べることで、体の機能を維持するための栄養素のほとんどを補うことができます。

 

野菜の中で注目したいのがトマトになります。野菜や果物などの天然の色素をカロテノイドといいますが、その中のひとつにトマトの赤い色素をリコピンといい、抗酸化力にとても優れています。

 

リコピンの抗酸化力は、同じ抗酸化作用のあるビタミンEの100倍以上。

 

老化の原因とされる活性酸素を無害化するだけでなく、紫外線によるメラニンの生成も抑制してくれます。

 

 

卵 健康を支える万能食材

 

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卵は”コレステロールが比較的多いため、1日に1個か2個まで”──とかつて言われていました。実はこれは誤りで、食事でのコレステロールは気にしなくてもよいということが最近明らかになっています。厚生労働省でもコレステロール摂取の上限値を撤廃しました(日本人の食事摂取基準 ─2015年版─ 策定検討会 報告書)

 

卵は鶏のひながかえるために必要な栄養素がそろっているため、人間が必要としている栄養素がほとんど含まれています。

 

たとえば、卵黄に含まれている成分のレシチンは、悪玉コレステロールの除去を促したり、認知症予防の効果も期待されています。

 

また、体をつくる栄養素であるたんぱく質、認知症やがんの予防に役立つコリンというビタミン様物質(ビタミンと同様の作用を持つ成分)も含んでいます。

 

アルツハイマー型認知症のリスクを低下させるビタミンD、体の免疫力を高めるリゾチームもあり、まさに万能食材といえます。

 

食材として優等生の卵は、調理法も様々です。ただ、調理法によって、栄養価に若干ながら変化は生じます。加熱すると熱に弱いビタミンB群などの減少が多少あります。

 

また、「レシチン等の脂質は60℃以上の加熱で壊れ始めることから生食が合理的だとされています」
(引用:JA全農たまご株式会社

 

無駄なく卵の栄養分を吸収するには”生が合理的”となっていますが、注意すべきことがあります。
生の卵白に含まれるアビジンという成分が、「ビオチン」の吸収を阻害するため、生での摂りすぎには要注意です。
ビオチンというのは、皮膚や毛髪の健康にも関わっていて、このビオチンが不足してくると、抜け毛が多くなったり白髪が増えてきます。

 

アビジンの作用を抑え、卵をより健康に食べるには、半熟程度か、温泉卵のように少々加熱した方が良いでしょう。多少の栄養分が減るといっても栄養価に大差はありません。

 

あと、卵焼きや目玉焼きなどの加熱調理の場合でも、腸でのビオチンの吸収はスムーズに行われるので、欠乏症になることはありません。

 

※油を使う場合は、体にいい油を使いましょう。(→体にいい油 悪い油

 

 

ブロッコリー 野菜の王様

 

アンチエイジング,健康寿命,生涯青春

野菜には体に欠かせない栄養素が豊富にあることは既に述べましたが、最近、野菜の栄養素として注目されているのがファイトケミカル(植物化学物質、非栄養素=機能性成分)です。
主な働きとして、抗酸化作用、免疫力を高める作用、解毒作用が上げられます。
また、健康促進の期待から、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維に続いて第7の栄養素と呼ばれています。

 

野菜は日光を浴びて生育しますが、紫外線などの有害なものは遮断したり、無害にしながら成長していきます。
ファイトケミカルとは、植物が紫外線や外敵から身を守るための色素や香り、辛味やネバネバなどの成分をいいます。野菜(植物)の防衛機能成分としてのファイトケミカルは、私たちの体にとっても極めて有効な成分です。

 

様々な野菜に数千種類あると言われていますが、そのうちの200種類以上のファイトケミカルを持っているのがブロッコリーです。

 

抗がん作用が期待されているファイトケミカルのほか、抗酸化作用のあるカロテンやビタミンC、葉酸や鉄などの様々なビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富にあり、まさに「野菜の王様」といったところです。

 

 

参考1:「食ではじめる生活習慣病の予防と対策」一般社団法人 機能性食品普及協会
参考2:麻布医院 免疫栄養学

 

 

 

 

食生活のポイント

アンチエイジング,健康寿命,生涯青春

①「腹八分」を心がける。理想は「腹七分」
健康への戒めとして、「腹八分目に病なし」あるいは「腹八分目に医者要らず」とかよく言われたものです。満腹まで食事をすると、消化器系に大きな負担がかかります。その解消法として、おなかいっぱいに食べない方がいいということです。ちょっと食べたりないくらいでやめましょう。

 

②バランスよい食事
魚、肉、野菜、豆などの食材のバランスを整えれば、自然と栄養のバランスも整います。
糖質を抑えて、たんぱく質やミネラル、ビタミンなどの栄養をきちんと摂ることです。

 

③炭水化物を取り過ぎないように  
不要な栄養である糖質を避けることが健康への近道。特に白米や白パンといった精製された主食は極力抑えましょう。玄米などの未精製のものを少量に。

 

④空腹の状態を作る
1日3食おなかいっぱい食べる人は、1日の中で空腹を感じることがほとんどありません。実は、空腹の時間こそが老けない体を作るための大切な時簡になります。空腹は、長寿遺伝子が活性化している証です。

 

参考:第4回 金沢医科大学 教えて!ドクター

 

⑤午後8時までに夕食を終える
眠るときに、おなかの中に食べ物があると、体内は消化活動を行っている状態にありますので、睡眠が妨げられるとともに、消化も悪くなります。

 

加えて消化吸収の時間も短くなり、肥満につながります。それゆえ、理想としての夕食は、朝や昼よりも軽い食事を午後8時までには食べ終えるようにしたいものです。
要は、就寝する3時間以内は食べない方が良いということです。

 

⑥ゆっくりかんで時間をかける
早食いは太るもとです。満腹中枢に「おなかがいっぱい」との信号が届くのに20分ぐらいかかると言われます。この満腹中枢が動き出す前に食べ終えると、結果的に食べ過ぎてしまいます。

 

よく言われることですが、ゆっくりかんで(一口30回)、時間をかけて食べることが大切です。そうすると、消化もよくなり、脳の血流も増えてアンチエイジング効果が高まります。

 

⑦食事の順番は野菜から
食事はまず野菜から食べましょう。食物繊維は牛肉などの動物性脂肪に吸着して体の外に出す働きがあり、また食事の際の血糖値の上昇を抑制する効果があります。

 

⑧魚を積極的に
魚にはEPAやDHAなど脳の活性化や老化防止、動脈硬化の抑制など、健康長寿に役立つ栄養素がたくさん含まれています。

 

魚の油に多いDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)はオメガ3脂肪酸
といい、いわゆる”体にいい油”のことです。

 

肉は食べ過ぎないようにしましょう。肉には飽和脂肪酸が多く中性脂肪を増やすもととなります。飽和脂肪酸はオメガ3脂肪酸と違って細胞膜の中に入ることはできず、もっぱらエネルギー源として使われます。そのため必要以上にとると、余った飽和脂肪酸が中性脂肪になって血液中に増えてきます。

体にいい油 悪い油 油を見直し健康寿命を

体にいい油の摂取とそのバランスを改善し健康寿命を伸ばす

 

私たちは生きていく上で、体に必要なもの(栄養)を取り込んでいかなければなりません。

 

その栄養において、特に重要な成分は、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル(5大栄養素)です。

 

 

ここでは、その5大栄養素の中から脂質について取り上げたいと思います。(更に言葉の定義として、脂質=油=構成要素としての脂肪酸を指して使っています)

 

脂質、簡単に言えば油ですよね。ところで、油と言えばなんだか「高カロリーで体に悪そう」というイメージが先立ちますが、糖質、たんぱく質、そして脂質と三大栄養素のひとつであるように、人間が生きていく上で欠かせない重要な働きをしています。

 

私たちの体は約60兆個の細胞(※)でできていると言われます。その細胞をコーティング(細胞の膜を形作る)し、きちんと働けるようにしている主な成分が油(脂肪酸)になります。

 

油が細胞膜(生体膜)を形作ることで、脳や心臓などの臓器、血管や血液、骨や筋肉にいたるまで、私たちの体のありとあらゆる健康が維持されているのです。

 

※)
『人体生物学紀要』(Annals of Human Biology)という雑誌の2013年11・12月号に、「人体の細胞数の推定」という論文が載り、それによると、ヒトの細胞数60兆個改め、37兆個に──。(ここではこの数字について論ずるものではありません)

 

 

脂質は重要な栄養素であるとともに、食品としての食べ物をおいしくしたり、食べやすくしたりするなどの役割も担っています。

 

”脂ののった”まぐろのトロや”霜降り”の牛肉のおいしさは誰もが経験的に知るところです。
実は、食品中の脂質が味覚にどのように影響しているか、油脂をなぜおいしいと感じるのか、その全容はまだわかっていないとのことです。(※1)

 

(※1)油脂のおいしさの科学 ~食品をおいしくする脂肪の役割~ 京都大学 農学研究科 食品生物科学専攻栄養化学 伏木 亨先生

 

 

俗においしく食べると栄養になるといわれますが、これは食べ物に対するアリガタさを表現したものと思います。おいしいものを食べることと体にいいものを食べることは違います。
油のことでいいますと、健康を維持し、細胞の働きを活性化させるためには”体にいい油”を意識して取ることです。

 

※詳しくは、脂質には、「油」と「脂」の2種類があり、「 油」とは、常温(室温)で液体のもの、「脂」とは、常温で固体のものを言います。

 

 

"健康に良い”と言ってもバランスが大事

体にいい脂としての代表が「オメガ3」という脂肪酸が豊富な油(オメガ3脂肪酸)になります。
正し、オメガ3は多く取ればいいというものではなく、オメガ6とバランスよく摂取する必要があります。オメガ3脂肪酸:オメガ6脂肪酸=1:4の割合が理想的とされています

 

オメガ6は、オメガ3とは正反対の働きをする脂肪酸で、共に「必須脂肪酸」と呼ばれます。また共に体内で作ることができないので、毎日の食事から摂取しなければなりません。

 

オメガ3とオメガ6は細胞の膜の成分として互いに作用し合いながら、栄養素や物質を出し入れしたり、ホルモンのような物質を作り出して体内の環境をコントロールしたり、また血小板の凝集を抑えて血液をサラサラにしたりとか、極めて重要な機能を果たしています。

 

 

現代人の食生活を見ると、オメガ3の接収量が不足がちで、そのバランスがくずれ、オメガ6を多く取り過ぎている傾向にあるようです。そのため肥満や糖尿病、がん、うつなど、生活習慣病を含む様々な健康問題の原因にもなっています。

 

「オメガ3」と「オメガ6」について

 

オメガ3の効能

 

健康という側面から、最近では油の良し悪しに対してそれなりの関心と認識を持っている方は多いかと思います。
オメガ3に含まれる代表脂肪酸は、αリノレン酸やDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)です。主に、亜麻仁油やえごま油、クルミ、天然の青魚(サバ、アジ、イワシ、マグロなど)多く含まれています。

 

オメガ3には、アレルギー・炎症・血栓の抑制、血管拡張などの作用があり、細胞や脳だけでなく、心臓や血管、目の角膜、女性ホルモン、皮膚などにも良い効果があるとの知見が示されています。まさしく細胞のコーティングとその働きを活性化させてくれるものです。

 

【オメガ3の効能】

  • ・肥満の予防
  • ・脳の健康維持(アルツハイマー病などの予防、知能向上)
  • ・がんの予防
  • ・生殖機能の向上、不妊症の予防
  • ・心臓病の予防
  • ・骨の健康を維持する
  • ・炎症を抑える(アトピー、リウマチ、副鼻腔炎などの予防
  • ・精神的疾患の予防(欝、統合失調症などの予防)
  • うつ病のリスク減(別記ニュース記事参照)

 

うつ病リスク、魚介で減

n-3系脂肪酸(オメガ3)の摂取量影響

 

国立がん研究センターなどのチームは27日までに、青魚などの魚介をよく食べる人は、あまり食べない人よりうつ病になる危険性が低いとの調査結果を米医学誌に発表した。

 

青魚などの魚介には、炎症を抑えるなどさまざまな作用を持つn-3系脂肪酸が含まれることから、うつ病のリスクを下げると考えられるという。

 

チームは長野県に住む40~59歳の男女1181人を、1990~2015年の間、追跡調査した。食生活のアンケートを行い、魚介の摂取量を算出するとともに、14~15年にうつ病かどうかを診断した。

 

1181人を魚介の摂取量に応じて4群に分類したところ、各群の摂取量は平均して1日57グラム、84グラム、111グラム、153グラムだった。

 

うつ病になる確率は、魚介が最も少ない57グラムの群に比べ、111グラムの群では56%減っていた。他の2群も、統計上意味のある差ではなかったものの、最も少ない群より危険性は低かった。

 

チームはまた、魚介の量から、エイコサペンタエン酸とドコサペンタエン酸などのn-3系脂肪酸の摂取量を計算。これらの成分を適度に取っている群は、うつ病が少ないことも確認された。

 

チームの松岡豊・国立がん研究センター健康支援研究部部長は「サンマであれば1日1尾弱を食べるといい。不足する場合は加工食品や缶詰、サプリメントで補っても構わない」と話している。 (C)時事通信社(2017/09/27 18:11)

 

引用:時事メディカル 「うつ病リスク、魚介で減=1000人追跡調査-国立がんセンターなど」

 

参考:厚生労働省「オメガ3系脂肪酸と健康」

 

 

オメガ6の働き

 

オメガ6を代表する脂肪酸は、リノール酸です。サラダ油のCM等で聞き覚えあるかと思います。
サラダ油以外にごま油、マヨネーズなど、食生活の中の油脂製品の大半に含まれています。カップめんやスナック菓子などの加工食品にも多用されています。

 

オメガ6は、オメガ3とは反対にアレルギー・炎症の促進、血液を固める働きをします。

 

オメガ3とオメガ6の接収量比率は1対4が理想(前述)といわれますが、食の欧米化の影響もあって、オメガ3の摂取量は限られ、逆にオメガ6の摂取量は満ち溢れてきています。
これが為に、心身にさまざまな健康上の問題をもたらす可能性が増してきています。
意識してオメガ3を取るようにしつつ、オメガ6を減らしていきましょう。
 

 

体に悪い油 トランス脂肪酸には注意

 

”体に悪い油”の最たるものは「トランス脂肪酸」です

 

マーガリンや市販の加工食品、お惣菜、菓子類などに多く含まれている”不自然な物質”で、オメガ3やオメガ6の働きを阻害します。

 

近年、トランス脂肪酸の危険性が指摘されはじめ、生活習慣病や心臓病、がんやアトピー、認知症や欝などを誘発するとの研究結果が報告されています。(※注)

 

 

※注) トランス脂肪酸による健康への悪影響を示す研究の多くは、トランス脂肪酸をとる量が多い欧米人を対象としたものであり、日本人の場合にも同じ影響があるのかどうかは明らかではありません。米国ではトランス脂肪酸を含む加工油脂について、2018年6月以降、食品への添加を原則的に禁止することを決定。

 

日本では、トランス脂肪酸の平均摂取量がWHO(世界保健機関)の」基準値を下回るとして表示義務は定められておらず、消費者庁が企業の自主的な情報開示を求める指針を出すにとどまっています。

 

 

[トランス脂肪酸とは]

 

「トランス脂肪酸」という名の脂肪酸が一種類だけあるのではなく、トランス型の二重結合を持つたくさんの種類の不飽和脂肪酸をまとめてトランス脂肪酸と呼んでいます。

 

トランス脂肪酸には、天然に食品中に含まれているものと、油脂を加工・精製する工程でできるものがあります。

 

天然にできるもの

 

天然の不飽和脂肪酸はふつうシス型で存在します。しかし、牛や羊などの反芻(はんすう)動物では、胃の中の微生物の働きによって、トランス脂肪酸が作られます。そのため、牛肉や羊肉、牛乳や乳製品の中に天然に微量のトランス脂肪酸が含まれています。

 

油脂の加工・精製でできるもの

 

常温で液体の植物油や魚油から半固体又は固体の油脂を製造する加工技術の一つである「水素添加」によってトランス脂肪酸が生成する場合があります。

 

水素添加によって製造されるマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングや、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などにトランス脂肪酸が含まれています。

 

また、植物から油を絞る際には、精製する工程で好ましくない臭いを取り除くために高温で処理を行います。この際に、植物に含まれているシス型の不飽和脂肪酸からトランス脂肪酸ができるため、サラダ油などの精製した植物油にも微量のトランス脂肪酸が含まれています。

 

引用:農林水産省「すぐにわかるトランス脂肪酸」より一部引用

 

 

商品パッケージの原材料名に「ショートニング」「加工油脂」「植物油脂」「ファットスプレッド」などが書かれていたら、いずれもトランス脂肪酸を含んでいると考えられます。

ただ、それぞれの食品にどれぐらいの量のトランス脂肪酸が含まれているかは表示されていません。
また、外食の場合、トランス脂肪酸が入っているかどうかはほぼ分かりません。

 

「油」を見直し、健康寿命を促進

 

ところで、2013年12月、「和食:日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。

 

「和食」の4つの特徴のひとつに「健康的な食生活を支える栄養バランス」があげられています。

 

「一汁三菜を基本とする日本の食事スタイルは理想的な栄養バランスと言われています。また、『うま味』を上手に使うことによって動物性油脂の少ない食生活を実現しており、日本人の長寿や肥満防止に役立っています。」
(農林水産省 http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/ich/)

 

何となくですが、「日本人」と「日本食」が繋がっていないような気がします。日本は長寿国でもあります。健康寿命を伸ばすためにも”油脂”も今一度見直すべきかと思います。

 

毎日の食事で、”体に悪い油”を排除しながら、”体にいい油”を取り入れていくことは、細胞の質を上げ、ひいては全身の健康につながります。
より健康な生活を送ることは、そのまま健康寿命を伸ばすことです。高齢化によって懸念される病気や介護の問題等も含め、食は直結するところ大かと思います。

 

より健康な生活を送るためにも、体に取り入れる「油」を見直しましょう。

 

代表的な脂肪酸と食品

脂質はいくつかの脂肪酸が組み合わさってできていますが、その脂肪酸にも様々な種類があります。

 

常温で固体(脂)の「飽和脂肪酸」、常温で液体(油)の「不飽和脂肪酸」がありあります。

 

飽和脂肪酸は牛肉や豚肉など、主に動物性の脂肪に多く含まれています。この脂肪酸は必須脂肪酸ではなく人間の体内で合成できますので、取り過ぎないようにすることです。あえて言えば、必ずしも食事で摂取する必要はありません

 

※リノール酸やα-リノレン酸などは、生命の維持に不可欠であるにも関わらず、体内で作ることができないため食事からとる必要があることから、「必須脂肪酸」と呼ばれています。

 

不飽和脂肪酸は、さらに一価不飽和脂肪酸と、多価不飽和脂肪酸に分かれます。前者は「オメガ9」とも呼ばれ、代表となる脂肪酸はオレイン酸です。

 

オレイン酸は悪玉コレステロールを下げたり、肝臓やすい臓、腸などの機能を高める働きがあります。オリーブオイルの主要成分になります。オメガ9も体内で合成できるので、あえて食事から摂取しなくてもいいものです

 

食品と主な脂肪酸の例

 

【飽和脂肪酸】(常温で固体の脂)
パルチミン酸、ステアリン酸など
バター、ラード、ヘット(牛脂)、ココナッツ油、パーム油などに多い
※食べ過ぎないようにすること

 

【不飽和脂肪酸】(常温で液体の油)

 

一価不飽和脂肪酸
オメガ9
オリーブオイル、キャノラー油(菜種油の一種)などに多い
※良質なものを普段使いに

 

多価不飽和脂肪酸
オメガ3
αリノレン酸、DHA、EPAなど
亜麻仁油、えごま油、麻の実油、グリーンナッツオイル、天然の青魚の油などに多い
※積極的に食べましょう

 

オメガ6
リノール酸、アラキド酸など
紅花油、コーン油、大豆油、ごま油、菜種油などに多い(リノール酸)
アラキド酸は、肉、卵、魚、肝油などに含まれます
※摂取量を減らしましょう

 

【トランス脂肪酸】
一般的なマーガリン、ショートニング、加工油脂、これらの油脂製品を用いた食品などに多い。
※徹底的に避ける

 

 

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