静電気を避けるコツ

厄介な静電気…!?

空気が乾燥する季節。
玄関のドアノブに触ろうとしたら、「バチッ!」と指先に激痛が走る。
「静電気による感電」です。

 

身も心もショックを受けます。次に触れるのが恐る恐るになってしまいます。

 

 

 

指先は神経が多く、痛みを感じやすいため、手のひらなど、痛みに鈍感な部分から触るようにするだけで、痛みは和らぎます。また、ハンカチなどで触るのも効果的です。

 

 

静電気を感じやすい人は、肌などに潤いが不足している場合が多いです。

水分には多少の誘導性があるので、静電気はこの水分を伝わって流れ去ります。

肌や髪の毛に潤いのある人は帯電しにくく、潤いのない人は帯電しやすいというとになります。

 

 

対策としては、肌に保湿クリームを塗ったり、髪の毛に保湿剤をつけることである程度、改善できます。

 

静電気は一年を通じて発生しますが、夏などの季節は、空気中の湿度が高く、体から汗などが出るため、静電気は自然に漏電しています。

物体の表面や内部に含まれている水分や湿気が電気を通し、発生した静電気が逃げていくためです。

 

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実は、静電気は、科学や産業の発展に大きく貢献しています。

例えば、「JAXA」が打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ」が、7年間、60億㌔㍍という壮大な宇宙の旅で小惑星「イトカワ」の構成物質を採取したのも、静電気技術が使われているのです。

 

身近なところでは、タッチパネル式のスマートフォンなども、静電気技術の応用です。指先と導電膜との間の静電容量の変化を利用して実現しています。

 

 

静電気、どうして発生するの?

下敷と髪の毛をこすり合わせると、髪の毛が逆立つ。なんで?
静電気が発生するから。(なぜ、静電気が起きるの?→下記。下敷きと髪の毛)

 

では、静電気はなぜ発生するのでしょう?

 

どんな物質も、プラスとマイナスの電荷(電気の量)をたくさん持っています。

このプラスとマイナスの電荷量が同じなら、その物質は、帯電していない状態にあります。(言い方を変えると、プラスでもマイナスでもない状態ということです)
この時は、電気を帯びていないので、パチッとすることはありません。

 

しかし、このプラスとマイナスのバランスはある現象をきっかけに簡単に壊れます。
物質同士が擦り合わされたり、あるいは「衝突」すると、片方のマイナス電子がはがれ、もう片方の物質へと移動します。

このバランスが崩れた状態のことを「静電気」と言い、静電気を帯びていることを専門的に「帯電している」と言います。

このように静電気は、物体同士の接触や摩擦などによって電荷の移動が発生します。

 

※2つの物質の間で、どっちに移動するかは、物質によってマイナスの電気を引っ張る力が異なるので、マイナスの電気を引っ張る力が強い方へ、もう一方のマイナスの電気が移動することになります。

 

電荷の移動により、静電気には、プラスに帯電した「プラスの静電気」と、マイナスに帯電した「マイナスの静電気」が存在することになります。これは電気的にバランスが悪い状態です。

 

「パチッ!」の正体

 

冒頭のドアノブの例で考えます。
例えば、ドアノブがマイナスに帯電していたとします。反対に自分がプラスに帯電していたとします。(人間は「プラスに帯電」しやすい性質を持っている)

この状態で、ドアノブに触れると、マイナスの電気が自分の手に流れ込んできます。
いわゆる感電状態で、人は痛みを感じます。

静電気によって起きた放電現象です。

 

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帯電しにくい衣類は?

静電気と衣類は密接な関係があります。
私たちが着ている衣類の多くは、石油を原料としたナイロンやポリエステル、アクリルなどの合繊繊維でできています。

合成繊維は天然繊維に比べ、丈夫ですが、静電気が発生しやすいのが特徴です。
合成繊維がなかった時代の人は、静電気を感じるのは少なかったと思われます。

 

<帯電しにくい衣類>

 

木綿、絹、麻などの天然繊維ほか、レーヨンなど

 

※冬の期間は、肌着だけでも、木綿などを着用すると、静電気防止になります。

 

<知っておくと便利な帯電例>

 

物質には、プラスに帯電しやすいものとマイナスに帯電しやすいものがあります。(参考:帯電列表)

この帯電列表はあくまで参考ですが、衣類の組み合わせでも、ポリエステルとアクリル、綿とウールなどといった、帯電列表で近いもの同士だと、静電気が起きにくくなります。

つまり、静電気は帯電列が離れているほど大きく、近いほど小さいということになります。

子どものころ、塩化ビニールなどで作られた下敷きと髪の毛をこすり合わせると、髪の毛が逆立つのは、帯電列が離れているから、大きな静電気が派生するのです。

 

 

帯電列表

(+)

ガラス
石英
雲母
毛髪
ナイロン
ウール
レーヨン

アルミ
木綿

アクリル
金、銀
ポリエステル
ポリスチレン
ポリウレタン
ポリエチレン
ポリプロピレン
塩化ビニール
テフロン

(-)

 

 

手軽に防止するには

 

帯電した物質はホコリなどを吸い寄せてしまい、衣服が汚れるといった影響もあります。
手軽にできる静電気防止対策としては、界面活性剤を使ったスプレー方式の静電気除去剤があります。

中には、帯電防止作用を持つ製品もあります。

 

一時的な除電方法ですが、手軽にできる防止策です。

 

危険な引火事故

 

あなたはセルフサービスのガソリンスタンドをよく利用しますか?

日常生活でのちょっとした静電気の”イタズラ”は少しの感電程度ですが、静電気の引火など、重大な事故につながることもあります。

 

その例が、セルフのガソリンスタンドです。
給油を行うために、給油口のキャップを緩めた瞬間に、給油口から炎が上がるという事故に…。

 

これは、給油をしようとした人に帯電していた静電気が、給油口付近の車体金属部分に放電し、帰化したガソリンが給油口から漏れ、引火したためと考えられます。

給油前には、必ず備え付けの「静電気除去シート」に触れ、体にたまっている静電気を取り除いてから車の給油キャップを開けましょう。


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