花粉症(スギ花粉)の医学的治療と保険の適用

 花粉症には様々な種類があります。
 その中で患者数が最も多いのがスギ花粉症です。

 

2014年10月8日より、治療法の一つである「舌下免疫療法」への保険適用が開始されました。(ただし、今回はスギ花粉のみが保険適用となります。対象年齢は12歳以上です)

 

※2018年6月、スギ舌下錠が認可され5歳以上のお子さんも受けられるようになりました。

治癒、長期寛解が見込める

(付記)
2015年にダニの舌下免疫療法が保険適応となりました。
ダニによる通年性アレルギー性鼻炎は、ハウスダスト(ダニ)に対するアレルギーが原因となって、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、かゆみなどの鼻症状が発現する疾患です。

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免疫療法は、予め花粉に反応しずらい体質作りを目指す方法であり、予防法と考えられます。

 

スギ花粉症に対しては、低濃度から、だんだんと高濃度のスギ花粉を含んだ薬を投与します。
唯一、花粉症の治癒、または長期寛解(症状が治まった状態)が期待できる治療法とされています。

 

投与の方法は、これまで注射によるものにしか健康保険が適用されなかったので、通院が必要でした。
通常としてはじめの4~6ヶ月程度は、週1回、その後は1ヶ月に1回の割合で、2年間継続というもので、通院の回数の多さ、そして注射の痛みが課題でした。

 

これに対して、舌下免疫療法は、通院回数が比較的少なく、苦痛の少ない方法とされています。
実は、これまでも行うことは出来たのですが、健康保険の適用外だったので、かなりの費用がかかりました。

 

毎日、自宅での投与が可能です。

舌下免疫療法 投与の方法

注射の代わりに、原因物質(アレルゲン:ここではスギ花粉)を含むエキスを
①舌の下に滴下する
②2分間は舌の下に保持した後に、飲み込む。

 最初の2週間は徐々に量を増やしながら実行する。

③3週間目からは毎日、同じ量を舌下投与する。

 

この治療は、2年間ほど続けます。

 

投与後の注意点

5分間は、うがいや食事を避ける
2時間は、飲酒、激しい運動、入浴は避ける

 

注射との違い

注射との違いは、基本的に自宅で行える点です。
ただし、月に1回の定期的な通院は必要です。

実は、使用する薬は新薬になるので、今後、約1年間は、一度に2週間分しか処方されません。(厚生労働省)
つまり、2週間に1回の通院が必要ということです。

 

治療費用

約2300円~2800円/1ヶ月(3割負担場合)
※診察料含む

(平成30年4月の保険改定で価格変更)

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副作用

口腔内のかゆみ
口唇の腫れ
咽頭の刺激感
せんそく発作
腹痛
嘔吐など

 

※重症にまでいたることは極めてまれであり、従来の注射による方法よりもかなり安全とされます。しかし、軽い副反応はありますので、治療時にはよく理解する必要があります。軽い副反応は、決して怖いものではありません。(その数は1~2%にとどまると言われています)

 

まれに、アナフィラキシーショック(強いアレルギー反応)が報告されている。

基本的に、スギ花粉にアレルギーがある人に、スギ花粉で治療するわけですから、口にスギ花粉を入れることによりアレルギー反応が起こる可能性があります。(このような反応を副作用と呼ばず、副反応と呼びます)

 

※この治療法の最大の注意点は、「医師の指示通りに」「根気良く」行うことです。
※医師とよくご相談ください!

 

治療が受けられない人

・妊娠中である
・せんぞく、気管支喘息の症状が強く出ている
・重症の口腔アレルギーがある
・抜歯後である
・口腔内に傷や炎症がある
・ステロイドや抗がん剤、β(ベータ)阻害薬など特定の薬を使用している

 

【重要】治療の開始時期

スギ花粉が飛散している時期に、免疫療法を開始することは出来ません。

空気中の花粉に加えて、さらに急激に花粉を体内に入れることなり、アレルギー症状が強く出てしまいます。

ゆえに、免疫療法の治療は通常として6月から12月までになります。

 

その他

舌下免疫療法においても、その効果には個人差があります。
また大きな効果が得られても、時の経過とともに薄れていくケースも見られます。
そういった場合には、さらに期間を延ばした治療が望まれます。

<舌下免疫療法が行える医療機関>

医療機関のホームページや電話等で予め確認することが必要です。

 

<参考サイトのご案内>

 

全国のスギ花粉症の舌下免疫療法

NAVERまとめ/花粉症の「舌下免疫療法」を受けられる病院と治療費用


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カテゴリ:健康と生活習慣 

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