乾燥肌の予防対策│3つのポイント

肌の水分保持には、皮膚のバリアーを作る三大要素が重要

乾燥肌は、角質の水分含有量が低下している状態です。
皮脂の分泌量の低下や、角質細胞間脂質などの減少が原因です。

 

人間の皮膚は通常、皮脂が作る皮脂膜、天然保湿因子(NMF)、角質細胞間脂質(セラミドなど)の三つの物質がバリアーを作り、水分を保持したり、アレルゲンや紫外線から守る働きをしています。

 

※アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)
花粉・ダニ・動物の毛など吸入性のもの、蕎麦(そば)・鶏卵・牛乳など食物性のもの、うるし・ゴム・金属など接触性のものなどがあります。

 

 

水分保持の三大要素

肌の水分保持には、皮膚のバリアーを作る三大要素が重要です。

 

①皮脂膜  保湿貢献度…約2%
毛穴から分泌された皮脂と汗腺から分泌された汗が混ざってできる天然の”クリーム”。角質がはがれるのを防いだり、肌の水分が蒸発するのを止めたりします。

 

②天然保湿因子(NMF) 保湿貢献度…約18%
アミノ酸、PCA(ピロリドンカルポン酸)、ミネラル、尿素などによって構成されています。水分を吸着して角質層に保持し、肌の柔軟性と弾力性を保ちます。

 

③細胞間脂質(セラミドなど)  保湿貢献度…約80%
セラミドや遊離脂肪酸、コレステロールなどからできています。角質細胞同士の隙間を埋め、外部からの刺激の侵入や、水分の過剰な蒸発を防ぐ役割があります。

 

乾燥肌を放っておくと、アレルゲンや刺激物質が入り込み、かゆみを引き起こします。
かゆみを感じ、引っかいてしまうと、湿疹ができ、またかゆみのたに引っかくという悪循環に陥ってしまいます。

 

※刺激物質(皮膚に炎症が生じる可能性のある物質)
反応には、個人差があるものもあります。

 

生後5か月ぐらいの赤ちゃんから思春期前の子供は皮脂が少なく肌が乾燥しがちです。
自覚が薄いので、上記の悪循環に陥りがちです。

 

女性の場合、30代後半ぐらいから皮脂の分泌が減少していくということです。

 

さらに、高年齢になると、皮膚も薄くなり、発刊量も減るので、非常に乾燥しやすくなります。

 

もちろん、年齢によらず、体質や気候、生活習慣など、その他の要因が、乾燥肌と関係しています。

 

大事なことは、乾燥肌が悪化して、皮膚疾患になる前に、健康な肌を取り戻していくことです。

 

 

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乾燥肌を予防するするための3つのポイント

    • スキンケアの仕方
    • 栄養素
    • 生活習慣の見直し

 

 

[Ⅰ]スキンケアの仕方

 

間違ったスキンケア

 

<1>原因の第1位は「こすり過ぎ」

乾燥肌で病院を受診する人の中には、皮膚疾患が原因ではなく、間違ったスキンケアによる人も多いそうです。

その原因で最も多いのが「こすり過ぎ」

 

こんな間違い、してませんか?

 

□クレンジングや洗顔時、指に肌が触れた状態で何度もクルクルとなで回す

□拭き取りようのクレンジングや化粧水を頻繁に使う

□化粧水をなじませるとき、肌の奥まで浸透させようと強くパッティングする

□クリームをなじませるとき、指で塗り込む

□血行促進のため、マッサージをしている

 

こすり過ぎによる刺激は、角質層を傷つけ、肌の保水能力を低下させるだけでなく、目に見えない炎症を引き起こしてシミ(特に肝斑)を発生させてしまうこともあります。

 

※肝斑(かんぱん)…両ほほのあたりによく現われる、輪郭のはっきりとしないモヤッとしたシミ。

 

スキンケアの仕方

・とにかく優しく、力をいれず
・なるべく指が肌に触れないように

 

 

<2>回数が多すぎる

クレンジングや洗顔の際、汚れや余分な皮脂だけでなく、皮脂膜やNMF、細胞間脂質なども洗い流しています。

夜に洗顔した人が、皮脂やべたつきが気になるからと一日に2、3回と何度も洗顔を行うと、肌質によっては、バリアー機能が損なわれる可能性が大です。

皮脂が多くない人、乾燥しやすい人は、朝はぬるま湯で軽くすすぐ程度で十分です。

 

 

<3>洗浄力の強い物を使用

洗浄力の強いクレンジング剤や洗顔剤は、汚れやメークと素早くなじみ、落としてくれます。でも、これは同時に、保湿のための三大要素ともよくなじみ、洗い流してしまうということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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[Ⅱ]必要な栄養素

 

極端なダイエットや偏食、欧米型の食生活により、近年は若いうちから乾燥肌に悩む人が増えてきています。

人の肌が本来持っている、NMFや細胞間脂質を保つために栄養素を確認します。

 

タンパク質

肌や体はタンパク質から合成されています。タンパク質が不足すると、角質細胞の生まれ変わりが正常に行われず、ターンオーバー(代謝)が遅れがちになります。

 

必須脂肪酸(オメガ6とオメガ3)

脂質には、体内で合成できない必須脂肪酸があります。必須脂肪酸が不足するとタンパク質と同様に、細胞の再生が正常に行われず、ターンオーバーが乱れます。

 

オメガ3系脂肪酸はサーモン、サバ、イワシなどの魚介類に多く含まれており、オメガ6系脂肪酸はコーン油、大豆油、ごま油、ベニバナ油などに多く含まれています。

 

オメガ3系とオメガ6系の脂質の両方をバランスよくとることが必要です。(オメガ3脂肪酸:オメガ6脂肪酸=1:4の割合が理想的とされています)

 

参考 → 体にいい油 悪い油 油を見直し健康寿命を

 

亜鉛

亜鉛が不足すると、

皮膚炎や湿疹、皮膚の傷が治りにくくなります。

極端なダイエットをしている人、
お酒をよく飲む人、
加工食品をよく食べる人、

などは、亜鉛不足になっている可能性があります。

 

ビタミン類

ビタミン類が不足すると肌に悪影響が出ます。
特に乾燥肌を防ぐのに重要なのは

「ビタミンA」
「ビタミンB群」
「ビタミンC」
「ビタミンE」です。

 

[Ⅲ]日常生活

 

睡眠不足

肌のターンオーバーを一定の周期に保つ働きをしているのは成長ホルモンです。
その成長ホルモンは睡眠中に分泌されます。ですから、睡眠不足は成ホルモンの分泌量を低下させるため、肌のターンオーバーが遅れがちになります。

 

空気の乾燥

乾燥した環境であっても、肌が健全であれば、乾燥がそれほど進むことはありません。ただし、肌の水分保持力が低下し、乾燥しているときは、できるだけ乾燥した空気にさらされないように注意すべきです。

冬の暖房にエアコンを使用するときは、加湿器と併用することです。

 

入浴方法

間違った入浴法は乾燥肌の原因です。

 

✖ 熱めのお湯で入浴、長時間入浴

皮膚の潤いを保っているセラミドなどの細胞間脂質やNMFは、42度以上の高温のお湯に漬かると、簡単に流れ出してしまいます。
38度~48度のお湯で10分間程度漬かるのが理想です。

 

✖ ゴシゴシ洗う

バリアー機能を果たしている角質層は、約0.02㍉の厚さしかありません。

ゴシゴシこすって体を洗う、
ナイロンタオルで洗う、
洗浄力の強すぎるせっけんやボディソープなどで洗う

などは厳禁です。

 

綿や柔らかい素材のタオルを使用する、
手のひらで優しくなでる

だけにしましょう。

手の届きにくい部分は綿や柔らかい素材のタオルを使いましょう。

 

衣類や寝具

衣類や寝具なども乾燥肌の原因となる場合もあります。
目の粗いウールのセーターなどは、肌に摩擦が生じやすく、角質層を傷つけやすいです。

寝具では、顔が触れる機会の多い枕カバーやタオルケットなどによっても、角質層が傷ついている可能性があります。

肌に優しい素材を選ぶようにしましょう。

 

 

 


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